炒り麦芽と断乳

この記事の監修者
片山智子
漢方薬なごみ堂 / 漢方薬剤師
片山 智子
東京・横浜・札幌などで漢方薬の経験を積んで参りました。 女性薬剤師として、女性ならではのデリケートなお悩みをご相談ください。お身体の状態をよく伺った上で、あなたに合った漢方薬をご提案させていただきます。 なかなか相談できない…などと一人で悩まずに、一度ぜひご来店ください。

こんにちは

先日、
なごみ堂で不妊症相談で、漢方薬を服用頂き、
妊娠され、無事ご出産された方が、
お子さんを連れてご来店下さいました。

お子さんは1歳2ヶ月。
目のくりくりとした、
とってもかわいいお嬢さんです。

弟2子希望のため
断乳したいが、まだ完全にはできておらず、
生理もきていないとのこと。

高プロラクチン血症の状態になっていると
思われるため。

炒り麦芽を服用頂くことにしました。

プロラクチンというホルモンは、
乳汁の分泌を促す働きがあります。

授乳中には月経が来ないことからもわかるように
プロラクチンには、排卵や、月経を抑える作用があります。

炒り麦芽はプロラクチンを抑えるはたらきがあるため、
昔から、断乳に使われてきました。

高プロラクチン血症は、不妊の原因にもなりますから、
炒り麦芽を服用頂き、断乳して、
プロラクチンを抑えることから始めることにしました。

このお客様は、
もともと、多嚢胞性卵巣症候群であるため
生理が再開したら、

それに適した漢方薬に切り替えて
服用頂く予定です。

断乳に関しては、賛否両論があり、
一概には言えませんが、

次のお子さんを考えている方は、
1歳くらいを目安に断乳することを
お勧めします