卵巣チョコレート嚢胞手術前と手術後

この記事の監修者
片山智子
漢方薬なごみ堂 / 漢方薬剤師
片山 智子
東京・横浜・札幌などで漢方薬の経験を積んで参りました。 女性薬剤師として、女性ならではのデリケートなお悩みをご相談ください。お身体の状態をよく伺った上で、あなたに合った漢方薬をご提案させていただきます。 なかなか相談できない…などと一人で悩まずに、一度ぜひご来店ください。

こんにちは(^_-)-☆

先日、時間差で

卵巣チョコレート嚢胞の手術前

手術後の方が

相談に来られました。

手術前の方は、20代の女性。

来月に手術の予定だが、再発が怖いので、

今から漢方薬で、再発を予防したいとのこと。

家族とも相談して、手術を決定したそうです。

「手術後卵巣機能が低下する可能性があるかもしれない。」

といった説明はなかったですか?

と伺うと

医師からは

「それはありません。」

と言われたとの事。

「手術はしてもしなくてもいいけど、そのままだとチョコレート嚢胞

が大きくなるかもしれないから、早いうちに手術した方がいいのでは?」

とも言われたそうです。

チョコレート嚢胞は小さいものが2個で

痛みなどの自覚症状は全くないそうです。

来年結婚の予定で、結婚したらすぐ子供が欲しいとの事でした。

 

漢方薬は、活血剤と、田七人参を服用頂くことになりました。

手術をする病院で

卵巣機能の低下の可能性は無い、と言っているのに、

こちらが、どう伝えるかは難しいところです。

「来年早々に結婚の予定もあることですし、

手術後の卵巣機能について、念のため確認したほうが、

よいのでは・・・」

とお伝えしました。

 

 

その直後に来られたお客様は、

30代女性、結婚して8年です。

20代の頃に、チョコレート嚢胞の手術をして、

現在AMH検査(卵巣予備能の検査)が40代の方と同じ位、

と言われたそうです。

そして、

先ほどの方が手術される予定の病院で手術をされてます。

手術前の方のすぐあと、手術後のお客様。

びっくりのタイミングです。

手術後に

体外受精や、人工授精をされてますが、

妊娠にはいたっておりません。

卵巣機能の低下は明らかですので、

漢方薬は補腎剤を中心に服用頂くことにしました。

 

卵巣チョコレート嚢胞がある場合、

妊娠希望であれば、

手術ををするかしないかは、賛否両論あると思います。

 

以前、来られたお客様は、

同じ病院でも診察する先生によって

手術をしたほうが良い、しない方が良いと

意見が違い、

迷って困ると言われてました。

結局この方は、手術をせず

その後妊娠されました。

 

後で後悔することのないよう、

疑問があれば、納得いくまで医師と相談し、

手術をするかしないかの結論を出す事を

お勧めします(*^^*)