不妊症相談(着床障害、子宮内膜症、他)37歳

この記事の監修者
片山智子
漢方薬なごみ堂 / 漢方薬剤師
片山 智子
東京・横浜・札幌などで漢方薬の経験を積んで参りました。 女性薬剤師として、女性ならではのデリケートなお悩みをご相談ください。お身体の状態をよく伺った上で、あなたに合った漢方薬をご提案させていただきます。 なかなか相談できない…などと一人で悩まずに、一度ぜひご来店ください。

《お悩みの症状》
結婚4年。
子宮内膜症、多嚢胞性卵巣症候群、高プロラクチンと診断されている。
・子宮内膜症はピルを4か月服用で治療。
・体外受精は、新鮮胚を2個移植、凍結胚2個を2回と、1個を移植。
合計7個の胚移植をしたが、妊娠に至らず。

子宮内膜症による着床障害だと思われ、
漢方薬を服用し、再度体外受精にチャレンジしたいとご来店。

《処方》
一ヶ月後に採卵予定。
採卵までは漢方薬は補陽剤、活血剤、化痰剤。
牡蛎の製剤を服用いただいた。

《経過1》
12個採卵。
採卵後卵巣が腫れたため、受精した胚をすべて凍結。

《経過2》
病院からの指示で、再びピルを4か月服用、
その間、漢方薬は
活血剤、補陽剤、水快宝(水蛭製剤)を服用頂きました。

《経過3》
移植の数日前からは、気血双補剤、シベリア霊芝を服用頂いた。

《現在の状況》
妊娠判定が初めてプラスに。
漢方薬服用から10ヶ月での嬉しい妊娠判定でした。

《当店より》
漢方の考え方では子宮内膜症は、
瘀血(血流の停滞)、陽虚(冷え)と捉えます。

内膜症治療中に瘀血を改善する活血剤、陽虚を改善する補陽剤を服用頂き、
移植からは、
子宮環境を整える、気血双補剤、シベリア霊芝に切り替え
服用頂いたことが、良い結果につながったのではないかと考えます。