不妊症相談(卵巣機能低下、卵巣嚢胞)35歳

この記事の監修者
片山智子
漢方薬なごみ堂 / 漢方薬剤師
片山 智子
東京・横浜・札幌などで漢方薬の経験を積んで参りました。 女性薬剤師として、女性ならではのデリケートなお悩みをご相談ください。お身体の状態をよく伺った上で、あなたに合った漢方薬をご提案させていただきます。 なかなか相談できない…などと一人で悩まずに、一度ぜひご来店ください。

結婚2年、不妊症治療(ホルモン療法)

をはじめて、一年が経過。

6年前に卵巣チョコレート嚢腫の手術をした。

その為か、卵巣機能の低下と

卵管癒着の可能性があると病院に指摘されている。

月経周期が25〜27日と短くなってきている。

オリモノは少ない。

胃腸が弱く、貧血気味。

月経前は必ず痛いくらいに胸が張る。

ご主人は精液検査は良好だが、

フーナーテストはあまり良くない。

同じ治療を続けるのもどうかと思い、

漢方薬を服用したいとご来店。

 

<<処方>>

癒着の可能性があることより、活血化瘀剤

貧血気味という事より、気血双補剤、

オリモノが少ないことより、補陰剤、

胸の張りがあることより、炒り麦芽を服用頂いた。

<<経過>>

1か月服用で、

10日前後だった高温期が14日続くようになり

基礎体温が綺麗になってきた。

生理前の胸の張りも感じなくなった。

体調も良好。

<<処方>>

体調、基礎体温ともに良いことより、

同処方。

<<経過>>

漢方薬服用から5ヶ月で自然妊娠。

<<経過>>

妊娠後も貧血があるため

気血双補剤を中心とした安胎薬を服用頂き、

現在32週。

<<考察>>

胃腸が弱く、貧血気味、卵管癒着、卵巣機能低下

など、いろいろとある状況でしたが

全体的な体力や妊孕性が上がった事で

妊娠に至った方だと思います。

この様な方は漢方薬で体力の底上げを行う事が、

妊娠への近道のように感じます。