産前産後の漢方薬

この記事の監修者
片山智子
漢方薬なごみ堂 / 漢方薬剤師
片山 智子
東京・横浜・札幌などで漢方薬の経験を積んで参りました。 女性薬剤師として、女性ならではのデリケートなお悩みをご相談ください。お身体の状態をよく伺った上で、あなたに合った漢方薬をご提案させていただきます。 なかなか相談できない…などと一人で悩まずに、一度ぜひご来店ください。

こんにちは(^_-)-☆

約1か月後に

ご出産予定を迎えたお客様がご来店されました。

最初は不妊症相談でご来店され、

めでたく妊娠され

妊娠中も漢方薬を服用頂き、

今回は、産前用と、産後用

の漢方薬をお買い求めいただきました。

産前用と、産後用では

服用する漢方薬はもちろん違います(*^_^*)

産前の体調も大切ですが、

産後はお母さんの身体にとって

体調管理がとても大切な時期です。

ホルモンバランスが産前とは変わることで

自律神経のバランスも崩れやすくなります。

出産という大変体力を使う作業を終えた直後から

なれない赤ちゃんのお世話、

人によっては、

出産時の会陰切開による痛みや、

痔になってしまう方など、様々です。

無事出産を終え、幸せの絶頂でありながら、

身体はぼろぼろという事も意外と多いのです。

産後に服用される漢方薬として、

芎帰調血飲第一加減(きゅうきちょうけついんだいいちかげん)

があげられます。

活血化瘀のはたらきに加え

補血、疏肝解鬱、補気健脾

などのはたらきの生薬が配合されていることで、

産後の悪露排出を促進し

子宮収縮を促し、

抑うつの予防、体力低下予防、

授乳などによる貧血傾向の予防などにも効果がるため

産後のトラブルはこの処方で全般的に予防できるような

処方構成になっています。

「お大事に。」 と

ドアの所までお見送りするとき、

お客様が

「生まれて落ち着いたら、赤ちゃん抱っこしてつれてきますね~」

と、嬉しいお言葉。

「楽しみにしてますね~」

と、私。

次回のご来店は

8月終わりか、9月のはじめころかな・・・

今から楽しみです(^^♪