若年性脳梗塞のお客様が妊娠されました

この記事の監修者
片山智子
漢方薬なごみ堂 / 漢方薬剤師
片山 智子
東京・横浜・札幌などで漢方薬の経験を積んで参りました。 女性薬剤師として、女性ならではのデリケートなお悩みをご相談ください。お身体の状態をよく伺った上で、あなたに合った漢方薬をご提案させていただきます。 なかなか相談できない…などと一人で悩まずに、一度ぜひご来店ください。

こんにちは。

一年半前より服用いただいているお客様は

若年性脳梗塞を持病に持っていらっしゃいました。

過去に3回脳梗塞をおこされています。

結婚されて5年が経過

不妊治療をはじめ、検査したところ

左の卵管が詰まっている、もしくはポリープができている診断されました。

1年間の治療の期間、右からの排卵は1度のみ。

卵管のポリープをとる手術の直前に脳梗塞をおこし

手術は出来ていません。

ホルモン剤で脳梗塞を誘発するため

その後はタイミング療法しかできず、

通院もやめていらっしゃいました。

多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)、子宮腺筋症があり、

月経周期が安定せず、生理痛もひどく、月経量も多い。

このまま妊娠できないのかな・・・

と悩み、ご相談にいらっしゃいました。

卵管に癒着やポリープがない右側の卵巣からの排卵がほとんどなく、

PCOS、子宮腺筋症もあり、

しかもホルモン剤は使えないという

厳しい状況でした。

癒着やポリープの改善のために

活血剤や痰湿をとるはたらきの漢方薬を服用いただきました。

活血剤や化痰剤は脳梗塞の予防の為にも、PCOSの改善、腺筋症の改善にもなります。

服用から半年経過し

35~40だった月経周期が28~30日に安定して

生理痛もなくなりました。

月経周期が安定すると、タイミングもとりやすくなります。

そしてさらに1年が経過し、自然妊娠されました。

本当に良かったです。

このように持病があり、病院での治療が難しい方は

漢方薬で妊娠の可能性を高めることもできます。

無事にご出産の日を迎えられますよう、

お祈り申し上げます。