不妊症体験談(27歳)多嚢胞性卵巣症候群

この記事の監修者
片山智子
漢方薬なごみ堂 / 漢方薬剤師
片山 智子
東京・横浜・札幌などで漢方薬の経験を積んで参りました。 女性薬剤師として、女性ならではのデリケートなお悩みをご相談ください。お身体の状態をよく伺った上で、あなたに合った漢方薬をご提案させていただきます。 なかなか相談できない…などと一人で悩まずに、一度ぜひご来店ください。

結婚して1年経過

もともと生理不順で、数ヶ月生理が来ないこともあった。

結婚してすぐに検査をすると、多嚢胞性卵巣症候群と診断された。

卵管造影検査では片方のみ通っている。

生理痛がひどく痛み止めを飲んでもつらい時がある。

サラサラしたオリモノが常にある。

病院でクロミットを処方され、

タイミング療法を9か月しても妊娠に至らず。

クロミットを服用しても排卵しない場合は、

プラノバールでリセットしている。

<<処方1>>

活血剤、化痰剤を服用いただいた。

<<経過1>>

いつも多すぎたオリモノが日頃はあまりなく、

排卵前だけ伸びるオリモノが出るようになった。

生理痛は以前よりも楽になった。

<<処方2>>

処方1と同処方。

<<経過2>>

基礎体温が以前よりきれいな2層になってきた。

生理痛がまだある。

<<処方3>>

生理痛がまだきつい事、

卵管が片方通っていないことから、

処方2に加え、生理開始から排卵するまで、

破血剤、ピクノジェノール製剤をプラスした。

<<経過3>>

生理痛もほとんどなくなり、

基礎体温表もきれいな2層に。

体調もいい。

クロミットを服用しなくても排卵した。

<<処方4>>

処方3と同処方

<<経過4>>

漢方薬服用から6か月で妊娠されました。

現在は安胎を目的とした漢方薬に切り替え服用中。

<<考察>>

多嚢胞性卵巣症候群の改善のため

基本処方は活血剤と化痰剤でしたが

生理痛の改善目的と

片方の卵管が通っていないため

処方3から低温期に破血剤をプラスして服用いただいたことが

良い結果に至ったと思います。