結婚前のブライダルチェックでは問題ないと言われ、
結婚してすぐに妊娠反応が出たが、化学流産となりその後出血が止まらない。
漢方薬で体調を整えたいとご相談。
基礎体温表を見ると流産後の生理から、一か月出血が続き、体温も一層性。
<<処方1>>
流産をきっかけにホルモンバランスが崩れていて、
卵が育ちきらず出血がつづいているようでしたので、
活血剤を服用いただいた。
<<経過1>>
漢方薬を服用から、1週間で出血は止まった。
その後は連絡がなかったが、
その後も排卵が遅れたり、排卵しなかったりと
安定しなかったので、漢方薬で妊活をしたいと再びご相談に来られた。
基礎体温を見るとガタガタで、サラサラのオリモノがいつも出ている。
妊娠に対するストレスで、イライラしたり、落ち込んだりする。
基礎体温表からは多嚢胞性卵巣症候群のように見えた。
<<処方2>>
活血剤、理気剤、化痰剤を服用いただいた。
<<経過2>>
基礎体温表はきれいな2層になり、高温期も安定してきた。
基礎体温表やオリモノの状態、イライラや落ち込みも安定していたので、
同じ処方で2か月服用いただいた。
その後再び連絡が来ず、漢方薬をお休みされたようでしたが、
3か月経過したころ、再び連絡があった。
3ヶ月の間病院でクロミットを処方されていた。
最初の2か月は排卵したが、その後排卵しなくたった。
卵胞チェックに婦人科に行くと卵がたくさん見える。
また卵が20ミリ以上に育っても、排卵しない。
多嚢胞性卵巣症候群と言われた。
<<処方3>>
活血剤、理気剤、化痰剤、
卵胞が20ミリ以上になっても排卵しないという事から、
破血剤を処方2に加えて服用いただいた。
<<経過3>>
漢方薬を再開して、気持ちが楽になった。
月経周期14日目に排卵した。
<<処方4>>
処方3と同処方。
<<経過4>>
妊娠判定となり、安胎を目的とした漢方薬に切り替え順調に経過中。
<<考察>>
最初は化学流産後の不正出血のご相談でしたが、
そののち、不妊症相談となり、漢方薬を服用いただきました。
2か月服用でホルモンバランスが整ってきましたが、
漢方薬をお休み。
お休み中は婦人科でクロミットを処方されていましたが
再び排卵出来なくなり、
再び漢方薬を再開され、妊娠されました。
漢方薬で自律神経やホルモンバランスを整えることで、
妊娠に至りました。
漢方薬の理気剤は、ストレスをうまく流せるような処方ですので、
妊活によるストレスで、ホルモンバランスがぐずれてしまっている方には
とても効果的だと感じます。