爽月宝の使い方

この記事の監修者
片山智子
漢方薬なごみ堂 / 漢方薬剤師
片山 智子
東京・横浜・札幌などで漢方薬の経験を積んで参りました。 女性薬剤師として、女性ならではのデリケートなお悩みをご相談ください。お身体の状態をよく伺った上で、あなたに合った漢方薬をご提案させていただきます。 なかなか相談できない…などと一人で悩まずに、一度ぜひご来店ください。

こんにちは。

先日は子宮内膜症、子宮腺筋症、卵巣嚢腫、子宮筋腫、等のご相談の方に

服用いただく事が多い、水快宝についてお話しましたが、

本日は同じ破血剤に分類される、

爽月宝の使い方について使い方をご説明したいと思います。

先日からの重複になりますが、

子宮内膜症や卵巣嚢腫、子宮筋腫の原因は、

「お血」と呼ばれる「血流の停滞」が原因です。

血流が停滞することで、組織変成、組織増殖、血腫などが生じ、

筋腫や子宮内膜症、卵管癒着なども起こりやすくなります。

そのお血を改善するのが、活血化お剤ですが、

その中でも破血に分類される、水蛭(すいてつ)莪朮、山棱などは

鬱血の除去、や凝血や血腫の分解吸収の働きがあるとされています。

水快宝と爽月宝の違いですが、

共通して入っている生薬は、水快宝と爽月宝の違いですが、

共通して入っている生薬は、莪朮と山棱です。

そして水快宝にはプラス「水蛭」

爽月宝にはプラス「ピクノジェノール」が入っています。

ピクノジェノールは純天然物で主に松の皮やブドウの種から抽出され、

化痰や抗炎症、開竅通絡の働きから

腫れや痛み、つまっていたものを通す作用があります。

生理痛や、腰痛、坐骨神経痛、膝関節痛など、

痛みや炎症があるところには、水が寄ってきて腫れて痛みが増します。

その腫れや、痰湿をとってくれて、痛みを改善したり、つまりをとってあげる効果に

優れています。

そのために、生理痛などの痛みが強い方、卵管閉塞や癒着の方にお勧めしています。

生理痛には本当に効果があって、十年来の鎮痛剤も効かない強烈な生理痛が、

改善されたという方もすごく多いです。

水快宝莪朮+山棱+山査子+水蛭

爽月宝莪朮+山棱+桂皮+ピクノジェノール

の特性から、

※水快宝は溶血に優れているために、筋腫が大きく、腺筋症や子宮内膜症が進んでいる方、

 月経過多がひどくない方、または閉経された方

※爽月宝は生理痛がひどく癒着や卵管閉塞がある方、月経過多がひどい方、

また水快宝と爽月宝の合わせ技で、

「水快宝3錠、爽月宝3錠、朝夕服用」

または

「水快宝4錠、爽月宝2錠、朝夕服用」など、

その方の筋腫の大きさや生理痛の強さにより、

服用量を調節して、1番合った配合で服用頂いています。

水快宝、爽月宝をうまく使う事で、子宮筋腫や、内膜症、子宮腺筋症などの

お悩みの改善につながると思います。

破血剤は一般の活血剤よりも、

認知度は低いですが、効果の面ではとても優れています。

服用の際は、漢方薬専門の薬剤師に相談ください。