<<相談内容>>
40歳、結婚から3年経過、
人工授精5回、採卵8回、移植6回されていましたが妊娠には至っていませんでした。
AMH0.47、高プロラクチン血症、子宮内膜症、子宮筋腫、子宮腺筋症がある。
月経周期は23~33と、ばらつきがある。
生理痛がひどく、オリモノが黄色い。
イライラや、気分の落ち込み、睡眠が浅く、良く夢を見る。
AMH0.47という事で卵巣機能低下がみられるので、
今後の採卵に向けて、漢方薬を服用したいという希望でご相談に来られました。
<<処方1>>
活血剤、補血剤、補腎剤、亀板鹿茸製剤を約3か月間服用いただいた。
<<経過1>>
生理の量が年齢と共に減っていたが漢方薬を飲むようになって、
月経血が増えてきた。
7個採卵出来、3個初期胚を凍結。
ERA検査をすることになり、移植は2か月後にする予定。
<<処方2>>
移植までに2か月あるので、その間は
子宮筋腫や、子宮内膜症、子宮腺筋症の改善の目的で、
活血剤、破血剤を服用いただきました。
<<経過2>>
生理痛が以前よりも改善された。
ERA検査は問題ないとの事で、移植することなった。
<<処方3>>
移植の10日前から、
気血双補剤、補陽剤、シベリア霊芝を服用いただきました。
<<経過3>>
妊娠判定が出て、胎嚢確認でき妊娠継続中。
<<考察>>
7回目の移植で初めて妊娠判定が出て大変喜んでいただきました。
良い卵を採卵するために
採卵前は卵巣機能改善を目的とした漢方薬を服用いただき、
採卵後から移植までの2か月は子宮筋腫や腺筋症がありましたので、
子宮のお掃除タイプの漢方薬を服用いただき、
移植前には着床をうながすための漢方薬服用いただきました。
採卵前、採卵後、移植前と漢方薬を飲み分けることで、
良い結果につながったと思います。