40歳 不妊症体験談(卵巣機能低下、子宮内膜症、子宮筋腫、子宮腺筋症)

この記事の監修者
片山智子
漢方薬なごみ堂 / 漢方薬剤師
片山 智子
東京・横浜・札幌などで漢方薬の経験を積んで参りました。 女性薬剤師として、女性ならではのデリケートなお悩みをご相談ください。お身体の状態をよく伺った上で、あなたに合った漢方薬をご提案させていただきます。 なかなか相談できない…などと一人で悩まずに、一度ぜひご来店ください。

<<相談内容>>

40歳、結婚から3年経過、

人工授精5回、採卵8回、移植6回されていましたが妊娠には至っていませんでした。

AMH0.47、高プロラクチン血症、子宮内膜症、子宮筋腫、子宮腺筋症がある。

月経周期は23~33と、ばらつきがある。

生理痛がひどく、オリモノが黄色い。

イライラや、気分の落ち込み、睡眠が浅く、良く夢を見る。

AMH0.47という事で卵巣機能低下がみられるので、

今後の採卵に向けて、漢方薬を服用したいという希望でご相談に来られました。

<<処方1>>

活血剤、補血剤、補腎剤、亀板鹿茸製剤を約3か月間服用いただいた。

<<経過1>>

生理の量が年齢と共に減っていたが漢方薬を飲むようになって、

月経血が増えてきた。

7個採卵出来、3個初期胚を凍結。

ERA検査をすることになり、移植は2か月後にする予定。

<<処方2>>

移植までに2か月あるので、その間は

子宮筋腫や、子宮内膜症、子宮腺筋症の改善の目的で、

活血剤、破血剤を服用いただきました。

<<経過2>>

生理痛が以前よりも改善された。

ERA検査は問題ないとの事で、移植することなった。

<<処方3>>

移植の10日前から、

気血双補剤、補陽剤、シベリア霊芝を服用いただきました。

<<経過3>>

妊娠判定が出て、胎嚢確認でき妊娠継続中。

<<考察>>

7回目の移植で初めて妊娠判定が出て大変喜んでいただきました。

良い卵を採卵するために

採卵前は卵巣機能改善を目的とした漢方薬を服用いただき、

採卵後から移植までの2か月は子宮筋腫や腺筋症がありましたので、

子宮のお掃除タイプの漢方薬を服用いただき、

移植前には着床をうながすための漢方薬服用いただきました。

採卵前、採卵後、移植前と漢方薬を飲み分けることで、

良い結果につながったと思います。