43歳、無事に御出産の嬉しい報告

この記事の監修者
片山智子
漢方薬なごみ堂 / 漢方薬剤師
片山 智子
東京・横浜・札幌などで漢方薬の経験を積んで参りました。 女性薬剤師として、女性ならではのデリケートなお悩みをご相談ください。お身体の状態をよく伺った上で、あなたに合った漢方薬をご提案させていただきます。 なかなか相談できない…などと一人で悩まずに、一度ぜひご来店ください。

 

 

先日

お客様から、無事に御出産されたとの嬉しい報告がありました。

年齢は43歳です。

最初に相談に来られた時は、40歳の時で採卵は数えきれないほど繰り返し、移植はすでに8回されていました。

卵巣機能低下の為一度にはたくさん採卵凍結できないので、8個凍結胚をためて、一年かけて移植されましたが

そのうち6回陰性判定、2回は陽性判定が出ましたが、初期流産されていました。

AMHは0.5で卵巣機能低下

2回目の流産をされたときに不育症の検査をしたところ、

Th1/Th2高値、抗リン脂質抗体、甲状腺機能低下症、という診断をされていました。

タクロリムスやバファリンを使いながら移植されましたがそれでもうまくいかなかったと。

ご主人は44歳で、精子検査では、奇形率が高く、運動率が低いという事でした。

貯めていた8個の凍結胚をすべて移植し、凍結胚がなくなったので、

半月前に採卵したが、8個採卵できたが、凍結できる胚が一つもなかったという事で、

卵巣機能を上げたい、精子の状態も良くしたい、

また移植の時に、不育症に対して、対策できる漢方薬を服用したいという事で、

なごみ堂にご相談に来られました。

治療経緯や検査結果から、ご夫婦ともに厳しい状況でしたが、ご夫婦ともにとても前向きで、

妊娠のためにできる事は何でもしたい!!という強い気持ちを感じました。

再び採卵からの治療になるので、

まずは卵巣機能を改善するための漢方薬、ご主人にも精子改善のための漢方薬を服用いただきました。

服用開始から2か月後に採卵し、4ABの胚盤胞が凍結でき移植できましたが、陰性判定でした。

服用開始から4か月後に採卵、4BB胚盤胞凍結後、移植、陰性判定、

6か月後の採卵し凍結し、2個移植、2個胎嚢見えるが、心拍が弱く、途中で止まり、流産に。

この時はかなり落ち込まれて、気持ちを切り替えるのに時間がかかりました。

しかし、漢方薬は頑張って継続して服用いただきました。

漢方薬服用から約1年経過の時、採卵し、4BB胚盤胞が凍結でき、

移植周期には、免疫を調整する漢方薬などを服用いただき、陽性判定になりました。

妊娠初期は心拍が途中で止まるのでは・・・

出血して流産してしまうのでは・・・

と不安な日々で、つわりや、不正出血などもあり、どきどきはらはらすることもありましたが、

ご出産直前まで漢方薬を服用いただき、

母子ともに健康で、元気な男の子をご出産されました。

なごみ堂に相談に来られる以前に8回移植、6回陰性判定、2回流産、

漢方薬服用から、4回目の移植で妊娠出産に至りました。

卵巣機能低下、精子の運動率や奇形率、不育症などなど・・・

妊娠出産に至るまでの壁が沢山ありましたが、ご夫婦ともにあきらめずにがんばってこられて

元気な赤ちゃんを授かる事ができました。

県外の方だったので、お会いしたのは最初の一度だけ、あとはお電話で相談しながら、

漢方薬は配送していました。

初回に来られた時のご夫婦の一生懸命な姿が思い出されます。

今はご夫婦二人から三人ご家族になられました。

本当に良かったです。

ご家族のご健康とご多幸をお祈り申し上げます。