不妊症相談(39歳)子宮腺筋症 多嚢胞性卵巣症候群

この記事の監修者
片山智子
漢方薬なごみ堂 / 漢方薬剤師
片山 智子
東京・横浜・札幌などで漢方薬の経験を積んで参りました。 女性薬剤師として、女性ならではのデリケートなお悩みをご相談ください。お身体の状態をよく伺った上で、あなたに合った漢方薬をご提案させていただきます。 なかなか相談できない…などと一人で悩まずに、一度ぜひご来店ください。

結婚3年

 

体外受精を何度かしたが

妊娠には至らず。

凍結胚盤胞が一個ある状態で

初回相談に来られた。

 

リュープリンで腺筋症治療中。

 

2ヶ月半後に移植予定。

 

<<処方1>>

 

活血剤、化痰剤、理気剤 シベリア霊芝、水蛭製剤 を服用頂いた。

 

<<経過1>>

 

下腹部の違和感や身体の冷えイライラなどが以前より改善された。

 

<<処方2>>

 

移植周期より

 

気血双補剤、清熱解毒剤、シベリア霊芝を服用頂いた。

 

<<経過2>>

 

妊娠判定が出たが8週で流産

 

妊娠判定ののちは漢方薬はお休みされていたので

 

流産されていたことは知りませんでした。

 

<<経過3>>

 

流産のストレスからしばらく治療をやめていたが

 

治療を採卵から再開することになり

 

4か月ぶりに相談にみえました。

 

<<処方3>>

 

亀板鹿茸製剤 活血剤 補血剤 を服用

 

<<経過4>>

 

10個採卵

 

胚盤胞(5AA 5AB 4AA 4AB 3AA 3BB)

 

5個凍結

 

今までになくグレードの良い胚が多数凍結出来

 

一緒に喜びました。

 

<<処方4>>

 

移植は2か月後のため、

 

腺筋症の改善目的で処方1と同処方

 

<<処方5>>

 

移植周期より、処方2と同処方

 

<<経過5>>

 

妊娠判定プラス。

 

<<処方5>>

 

安胎のはたらきの処方(処方2とほぼ同じ処方)

 

<<経過6>>

 

出産まで漢方薬を服用頂き

 

無事に元気な女児ご出産。

 

<<考察>>

 

このお客様は初回ご来店時に

 

凍結胚が1個あり

 

移植からのスタートでした。

 

妊娠判定はでたものの

 

初期流産となってしまい、

 

しばらく連絡がなく流産されたことも知りませんでした。

 

久しぶりに相談のご予約が入り

 

その時に初めて流産されたと知りました。

 

(妊娠されると悪阻などで飲めなくなり服用を止められる方もあるので

このお客様もそうなのかな~と思っていました。)

 

採卵からスタートすることとの事でしたので

 

採卵用に漢方薬を変えて服用頂き

 

良好胚が多く取れました。

 

その後の移植で妊娠され

 

無事にご出産されました。

 

途中辛いこともあったと思いますが

 

あきらめずに頑張った来られた結果だと思います。