26May
以前より漢方薬を服用頂いていたお客様からのご相談で、
肺炎の為入院しているお母さまが、せん妄状態になってしまい、
おかしい事をいったり、おかしな行動をするようになったそうです。
病院ではせん妄への対応は向精神薬となる可能性が高く、
根本治療にはなりません。
またかえって悪化する恐れもあるという事で、ご相談頂き
牛黄製剤を服用いただきました。
牛黄は牛の胆のう中に生じた結石です。
牛黄は「芳香開竅薬」に分類されます。
開竅とは開くとか、意識をはっきりさせるという意味で、
中国では脳卒中や脳梗塞などの脳血管障害や意識障害に用いられています。
滞った気血のめぐりをよくして、全身機能を改善、意識障害にも効果が期待できます。
お母さまは、もともと、腎障害や、高血圧など持病が多く、
薬もたくさん服用されているそうで、
腎機能や高血圧への効果も期待できます。
服用開始されて2~3日でせん妄が改善され、2週間後には以前のお母さまに戻られました。
「私この薬一番合っている気がする。」
と喜んで服用いただいているとの事です。
高齢での病気や入院は環境の変化や強い薬を使う事で、
せん妄や、意識障害を誘発することがあります。
またせん妄から、認知症に移行したり、認知症が悪化する可能性もあります。
早いうちに対処することで漢方薬で改善が望めます。
「母がこのままだったらどうしようかと思ったけど、
本の母に戻って良かったです。」と喜んで頂けました。
本当に良かったです。