更年期障害
Contents
更年期障害とは
年齢的にも子育てが一段落して、気の張りがなくなり喪失感や無気力になったり自分に自信がなくなったり、気分が落ち込みやすくなる方もあります。
症状が軽くすむ方もありますが、外出できなくなるほどひどく症状が現れる方もあります。
男性も、最近では更年期障害の方が増えています。
男性ホルモンの減少により、うつ傾向になったり、体がだるくなったりという症状が出てきます。
年齢的にも仕事のストレスや経済が不安定な中で漠然とした不安感を抱えた状態が長く続くことで自律神経のバランスが崩れ、いろいろな症状が出てきます。
中医学的、漢方的に考えると加齢に伴い、肝の血や陰が不足して、肝の気がスムーズに流れなくなり、
気滞や、瘀血が生じ、肝の血や陰の抑制不足から、肝の陽が亢進が生じたり、
内風が起こるようになります。
更年期障害と言っても、症状やタイプは様々です。
漢方
加味逍遥散(かみしょうようさん)
漢方
香蘇散(こうそさん)
半夏厚朴湯(はんげこうぼくとう)
漢方
柴胡加竜骨牡蛎湯(さいこかりゅうこつぼれいとう)
柴胡桂枝乾姜湯(さいこけいしかんきょうとう)
漢方
抑肝散(よくかんさん)
漢方
加味帰脾湯(かみきひとう)
漢方
六味丸(ろくみがん)
と、一例を出しただけでも多くのタイプがあり、その改善のための処方も沢山の種類があります。
それだけ、更年期障害の症状は様々という事ですね。
お悩みの症状
数か月前より、耳鳴り、めまい、頭痛、肩こり、などの症状がひどくなっている。
いつも、下痢っぽく、出るとおさまる。
眠りも浅く、起きた時スッキリしない。
生理がとびとびになってきていて、更年期障害のはじまりと思う。
処方
補気健脾剤、疏肝理気剤を服用頂いた。
経過
1か月服用で、耳鳴り、めまいはほとんどなくなった。
下痢は全くなくなった。
眠りも以前よりぐっすり眠れるようになった。
頭痛、肩こりも前よりもずいぶんと楽になった。
考察
もともと、脾胃気虚からの水滞に、更年期をともない、肝気鬱血が重なり、症状が悪化したと思われます。
それぞれの証に適応した処方を服用することで、1か月で、かなり改善が見られました。
体調がいいことから、継続して服用いただいています。