1Sep
こんにちは
9月になりました。
福岡は、少し風が秋らしいものになってきました
今年の夏は早く終わりそうな気配です。
今日は久しぶりに
お気に入り処方⑦
玉屏風散(ぎょくへいふうさん)です。
黄耆、白朮、防風が配合されている単純な処方ですが
単純なだけに
いろんな疾患に応用できます。
効能は
益気固表止汗、
簡単に言うと
全身の機能、代謝、抵抗力の低下を改善し、
バリア機能を高め、皮膚や粘膜上皮の組織を改善し、
体力低下による過剰な発汗を抑える。
この働きにより、
例えばアトピー性皮膚炎などで、
皮膚表面をかきこわしたり、
びらん状になっている方に使います。
以前も
でお話したように、
皮膚にキズやかき壊しがあると、
そこから新たなアレルゲンが侵入し
今までなかった物までアレルギーとなるため、
悪循環になります。
アレルギーの方にとって
皮膚表面のバリアー機能を高めるかという事は
とても重要です。
また、不妊症の方で、
流産しやすい方や
高温期にもかかわらず、
寒気を感じたり、
高温期の終盤に不正出血がある方にもおすすめです。
また過剰な発汗を抑えるはたらきから、
熱中症による脱水症状の予防にも効果があります。
玉屏風散は
皮膚や粘膜、子宮内膜の上に膜を張り、
漏れないように蓋をするイメージの漢方薬です。
最近エボラ出血熱やデング熱など、
目新しい感染症で不安に感じている方も多いと
思います。
抵抗力をつけ、
ご自身のバリアー機能を高めるためにも
玉屏風散おすすめです。