11Sep
今日は昨日の亀板(きばん)
と同じ補陰剤の代表処方
お気に入りの処方⑨
六味地黄丸(ろくみぢおうがん)について。
補陰剤は腎陰虚に対しての方剤で、
腎陰虚とは、年齢を重ねることで
腎精が不足し、
成長、発育、生殖の機能が衰えることからおこる、
虚熱と乾燥の症状です。
のぼせ、ほてり、皮膚の乾燥、いらいら、
口や咽の乾燥、など
更年期障害によく見られるような症状です。
また、アトピー性皮膚炎などで、
皮膚いに熱感があり、潤いのないカサカサした状態に場合も
使用します。
そして不妊症相談で
年齢が比較的高い方に多いのですが、
基礎体温が全体的に高く
排卵が早い方(月経周期10~12日目)
オリモノが少ない方、
なども腎陰虚といえます。
六味地黄丸などの補陰剤は、
亢進状態を、潤し、余分な熱を冷ます
冷却水のような役割です。
エンジンも冷却水がないと
オーバーヒートしてしまいますから、
身体にも冷却水の役割の補陰剤が必要となるわけです。
六味地黄丸などの補陰剤で
基礎体温が高すぎるものを、さましてあげて、
排卵はゆっくり、ゆっくり、急がずに~
排卵時期のオリモノを増やし、潤って~
というイメージです。
逆にこのような方に、
同じ補腎剤ではありますが、
機能を高め、温める作用の、
補陽剤を使うと、さらにヒートアップして
きーーーっ
て事になります。
反抗期の息子さんをお持ちの
更年期のお母様方、
補陰剤をのんで
落ち着けー、落ち着け
それ私か
今朝も登校前の次男と一戦交えたばかり
人の事は見えても
自分の事は見えないものですね