16Sep
こんにちは
先日、
腎陰虚に対しての補陰剤を
お気に入りの処方⑨六味地黄丸
関連記事はこちら
でご紹介しましたが、
今日はその対称にある
腎陽虚に対しての漢方薬、補陽剤の
お気に入り処方⑩参馬補腎丸(じんばほじんがん)
のお話です。
補陰剤が六味地黄丸なら、補陽剤は八味地黄丸
と言いたいところですが、
なごみ堂では、
海馬や鹿茸などの動物性の補腎陽薬が配合された
参馬補腎丸の方が使用頻度が多いです。
腎陽虚とは
腎精が不足し、
成長、発育、生殖の機能が衰え、
代謝、循環、興奮性の低下を伴う状態、
特に腎陽の蒸沸気化が低下するため、
水滞をともなうことが多い。
腎陰虚が、虚熱と乾燥に対し
腎陽虚は、冷えと水滞です。
腎陽虚は
具体的には疲れ、だるさ、手足の冷え、頻尿、排尿困難、
むくみ、などの症状、
甲状腺機能低下症の方や
不妊症相談の方で、
基礎体温が低く、水っほいオリモノがいつもある方
排卵が遅い方、
また、多嚢胞性卵巣症候群などの方に処方します。
一概には言えませんが、
不妊症の方で
20代から、30代前半の方は腎陽虚
30代後半から40代の方は腎陰虚という方が
多い傾向にあります。(もちろん逆もありますが。)
補陽剤を服用することで、
停滞していた機能を高め、身体を温め、
余剰の水分をとばすことで、冷えや、循環を改善します。
漢方相談の時、若い女性は特に最初は
あまり口数が多くありません。
年配になると、最初の相談の時から、いっきに話してくれます
中には止まらないことも
これも腎陰虚による亢進状態なのかもしれません。