23Feb
こんにちは(^_^;)
今日は
お気に入り処方⑲参蘇飲(じんそいん)です
参蘇飲は
解表(発汗を調整することで、初期の感染症を治癒する)、
止咳、化痰(咳や痰を改善する)、
補気健脾(免疫力を高め、胃腸の消化吸収を促進する)
のはたらきがあります。
葛根湯や麻黄湯のような、
強力な解表のはたらきはありませんが、
普段から、胃腸があまり強くない方が
軽い頭痛やさむけなどの風邪の症状があり、
痰や咳があるようなときに、使います。
参蘇飲の効能効果には
「感冒、せき」
とそっけなく書いてありますが、
最近多くみられる、
風邪は治ったが咳だけ続き
なかなか治らない、
という場合にも良く効きます。
以前お気に入り処方⑫麦門冬湯(ばくもんどうとう)
も長引く咳に使いますが、
麦門冬湯は潤燥化痰(うるおして、痰や咳を改善)
のはたらきがあるため、
気管支が乾燥して、痰がからんだり、
痰がへばりついて、出にくい、
また気管支の乾燥からちょっとした刺激で咳が立て続けに出るような
場合は麦門冬湯がお勧めです。
じゃあ長引く咳にはどっちがいいの?
となりますが、
参蘇飲は潤す作用はありませんが、
解表のはたらきがあります。
麦門冬湯は潤す作用はありますが、
解表のはたらきはありません。
痰が切れにくかったり、咽喉の痛みがあり、
潤いが必要そうな場合は、麦門冬湯
風邪の症状がまだ残っているようなら参蘇飲
というのが判断基準の1つになるのではないかと、
思います
![]() |
![]() |