5Sep
こんにちは(^_-)-☆
なごみ堂を
ご家族で数年来ご利用頂いているお客様が
左手の薬指に痛み、痺れがあると言われる。
見ると患部が少し浮腫んだ状態です。
もともとは生理不順やむくみのご相談でしたが、
その時々の体調不良で漢方薬の処方を変更しています。
数か月前より、痛み痺れがあり、突き指した時の感じに似ていると。
最初の1か月は
祛風湿剤
(鎮痛作用が主で、血管拡張による、血行促進、組織間の貯留水分を吸収)
の薏苡仁湯を服用頂きましたが、
少し良い気がするが、まだ痛みや痺れが気になると。
そこで、同じく祛風湿剤ですがさらに、散寒、補陽、止痛のはたらきのある、
桂枝加朮附湯を服用頂くと、
1か月で痛みや痺れ、腫れがほぼ無くなりました。
こちらの処方は今一つだったが、
こちらの処方は、奏功した、と言うときは
2つの処方を、比較検討して、次の症例の時の参考にします。
薏苡仁湯と桂枝加朮附湯に配合されている生薬で
共通するものは、桂枝、芍薬、甘草、蒼朮です。
桂枝加朮附湯にしか配合されていないものは、炮附子です。
炮附子の散寒、補陽、止痛のはたらきが、
寒凝による痛みをとめ、深部に侵入した寒邪を除去したという事でしょうか。
もう一つの側面では
桂枝加朮附湯は
桂枝湯に蒼朮、炮附子を加えたものですから、
桂枝湯の辛温解表のはたらきが痛み痺れにも効を奏したのかもしれません。
いずれにしても、
これから寒くなると痛みや痺れが悪化しやすい時期となります。
痛みや痺れがなかなか治らずお困りの方は、
漢方薬も選択肢に入れて頂けると
嬉しいですね!(^^)!