4Mar
こんにちは(^_-)-☆
脳梗塞を以前に2回して
その後、手や指のしびれが始まった
という方の電話相談がありました。
年齢は77歳。
奥様からお電話頂きました。
痺れている場所などご本人にしかわからない事は
電話を変わってもらい、
あとは奥様からの説明になります。
病院から、降圧剤、ビタミン剤、アスピリンなどが
処方されていました。
そのご相談があった数日前
タイミングよく
茨城県堺町の漢方薬局のブログさんが
紹介されていた続命湯を思い出しました。
続命湯
麻黄 石膏 (消腫)
当帰 川芎 桂皮 (通陽活血)
人参 生姜 甘草 (補気健脾)
杏仁 (止咳 去痰)
という処方構成です。
構成から、
脳や手足の血流を改善することで、
痺れや麻痺、言葉のもつれを取り除き
麻黄、石膏の組み合わせで、浮腫を改善し、
杏仁で、言葉のもつれを改善し
補気健脾のはたらきで、全身の機能を高める。
とても理にかなっていて、
ご相談のお客様に服用頂きたいのですが、
残念なことに、なごみ堂ではその時点では
続命湯は取り扱っていませんでした。
よって、
続命湯と近い処方構成となるよう、
麻杏甘石湯
(麻黄 杏仁 甘草 石膏)
十全大補湯
(当帰 川芎 芍薬 地黄 人参 茯苓 白朮 黄耆 桂皮 甘草)
を組み合わせました。
続命湯=麻杏甘石湯+十全大補湯+生姜
マイナス (芍薬 地黄 黄耆 茯苓 白朮)
という式になります。
わかりやすいような、
わかりにくいような(>_<)
一ヶ月服用頂き、
奥様からお電話頂きました。
「それがですね、
あれからしびれると言わなくなったんですよ。」
と。
同じ漢方薬を送って欲しいとの事。
その後、続命湯を取り扱うようにしたので、
その旨伝え、今回は続命湯にしましょうか、
と提案したところ、
「うちの主人は頑固だから、名前が違う薬は飲まないと
思いますから、同じものにしてください。」
とのこと。
まあ、それはもっともなことですし、
同じで送ることにしました。
2回脳梗塞した後のしびれが
1か月の漢方薬の服用で改善され、
ちょっと、びっくりポンです。
飲む方も半信半疑という様子が、
「それがですね、
あれからしびれると言わなくなったんですよ。」
という言葉から、見て取れます。
昔から、続命湯は
経験的に脳梗塞後の麻痺やしびれに使われ、
効果があったとされていたそうです。
漢方薬のすばらしさを今更ながら
感じました。
そして、続命湯を教えて頂いた、
茨城県堺町の漢方薬局のブログさん
ありがとうございました!(^^)!