2Jul
福岡はジメジメと梅雨本番になったきました。
半年前はガンガンに加湿器を使っていましたが、
今は除湿器が大活躍です。
周りに湿度がこれだけ高いという事は
身体の中も湿気が溜まりやすくなり、
水滞という症候があらわれます。
人体の65%が水分ですから、
それが少しでも停滞、増加すると、
体調不良がおこります。
身体が浮腫みやすくなるだけでなく、
消化管内の水分貯留からは胃もたれや、消化不良などの胃腸障害
内耳での水滞はメニエルやめまいを悪化させ、
頭部皮下では頭重感、頭帽感、頭痛
浮腫みが神経や血管を圧迫することで、痺れや痛みを
組織間の浮腫みは身体の重だるさを生じます。
もともと体調不良がある方は
梅雨時期に悪化しやすくなるは
こういう理由があるからです。
では、この梅雨をのりきるための対策として
身体の水はけを良くする除湿剤は
漢方薬が一番です。(←おもいっきり我田引水(>_<)
処方の一例をご紹介します。
藿香正気散
ほとんどの生薬が化湿、利水のはたらきがあり、
また辛温解表のはたらきから、
胃腸虚弱者の風邪、夏風邪、胃腸障害、全身倦怠感などに
効果があります。
半夏白朮天麻湯
化湿、利水、熄風のはたらきから、
めまいやメニエルに効果があります。
防已黄耆湯
化湿、利水、のはたらきと
補気健脾のはたらきを兼ね備え、
湿を乾かしながら、
衛気の流れを促進することで、
関節の痛みや痺れの改善効果があります。
五苓散
利水のはたらきの四苓湯に補陽のはたらきの
桂皮を加えたもの。
消化管内にたまった水分を
血中に引き込み
尿として排出するはたらきから、
尿量減少や、下痢、むくみ、
二日酔いなどに効果があります。
この様に
身体の湿が悪さをする疾患は
意外と多くあります。
梅雨時期にうまく漢方薬を使って
体調不良をのりきって下さい。