22Aug
こんにちは。
65歳以上の方の暴力事件が急増しているそうです。
10年前に比べ傷害事件は9倍
暴行事件は48倍になっていいるそうです。
昔話に出てくるおじいちゃんの
好々爺のイメージからは程遠い状況といえます。
以前
で書いたように
年齢が上がると前頭葉が委縮し
感情のコントロールをすることが
難しくなるという事も原因の一つだと
思われます。
中医学的に考えると
肝風内動という脳の興奮を抑えられない状態で
対応する漢方薬は
熄風、疏肝解鬱のはたらきの
抑肝散などです。
抑肝散は
子供の夜泣きや疳の虫などにも対応する
処方になります。
赤ちゃんは脳が急激に発達している段階のために
夜泣きや疳の虫がおこります。
また思春期の反抗期なども
身体と脳の成長がアンバランスで
感情を抑えられないために
イライラしたり攻撃的になります。
だんだん大人になると
「あんなにやんちゃやっていた子が
いい子になって・・・」
という事がよくあります。
身体の成長と一緒で
脳の機能もだんだん成長し、
感情のコントロールもうまくなり大人になっていきます。
そして、今度は
老化とともに脳の機能が低下し
感情のコントロールがきかなくなる
子供にかえっていくという事なんでしょうかね・・・
赤ちゃんの夜泣きと
老人の癇癪に使う処方が同じという事が
なんだか切ないですね。