37才(女性)不妊症相談

この記事の監修者
片山智子
漢方薬なごみ堂 / 漢方薬剤師
片山 智子
東京・横浜・札幌などで漢方薬の経験を積んで参りました。 女性薬剤師として、女性ならではのデリケートなお悩みをご相談ください。お身体の状態をよく伺った上で、あなたに合った漢方薬をご提案させていただきます。 なかなか相談できない…などと一人で悩まずに、一度ぜひご来店ください。

《お悩みの症状》
人工授精5回、体外受精を3回するも妊娠せず。
人工授精の時、1度妊娠したが、子宮外妊娠のため、片方の卵管切除。

子宮筋腫がある。
2年前より治療を始めて、
最近は、基礎体温は低温期が高く、36.7度近くあるため、
低温期と高温期の差が少ない。

オリモノも少なくなってきている。

夏季休暇を利用して、体外受精をしようと思っているが、
それまでに、漢方薬で体調を調えたいとのこと。

《処方》
仕事でのストレスがあることと、
陰虚体質、子宮筋腫があることから、
低温期は活血剤、
高温期は、気血双補剤、
全周期、補陰剤、疏肝理気剤、シベリア霊芝を服用頂いた。

《経過1》
1か月服用で、低温期と体温が下がったことで基礎体温が、2層になってきた。
排卵時のオリモノが増えた。

途中で目が覚めてたり、朝早く起きてしまっていたのが、
ぐっすり眠れるようになってきた。

《経過2》
体調もよく、体基礎体温ともに改善されているので、
同処方でもう一ヶ月服用頂いた。

《現在の状況》
その周期で妊娠反応。
安胎薬に切り替えて漢方薬を継続して服用頂いています。

2ヶ月という短い期間での妊娠反応です。

良い結果が出た要因は、陰虚に傾いていた体質が補陰剤を服用することで、
バランスが良くなったことと、疏肝理気剤で、リラックスでき、
夜も眠れるようになったことなどで、
ホルモンバランスに良く影響してくれたのではと思います。