嬉しい報告(甲状腺機能低下)

この記事の監修者
片山智子
漢方薬なごみ堂 / 漢方薬剤師
片山 智子
東京・横浜・札幌などで漢方薬の経験を積んで参りました。 女性薬剤師として、女性ならではのデリケートなお悩みをご相談ください。お身体の状態をよく伺った上で、あなたに合った漢方薬をご提案させていただきます。 なかなか相談できない…などと一人で悩まずに、一度ぜひご来店ください。

こんにちは(^_-)-☆

先日、

妊娠判定後

胎嚢確認、心拍確認できたとの

嬉しい報告がありました。

初めてなごみ堂に来られたのは

去年の11月でした。

2度人工授精をされていましたが、

妊娠に至らず、

体外受精に向けて、

体調を整えたいとの事でした。

その時点で、

化学流産を2回されていました。

漢方薬を服用されて、

3か月後に採卵、

22個採卵、10個授精でしたが、

凍結出来たのは分割胚が1個。

しかし、これも融解の段階で、

分割がストップしてしまい、

移植できず。

その後も採卵は出来るが、

授精はしたものの、

分割がストップしたり、

不良胚ばかりで、

結局一度も移植ができず、

お客様も私も頭を悩ましていました。

そこで、

「2度の化学流産」と

その時に

「ひどい蕁麻疹が出た」

との事から、

自己免疫系の

甲状腺機能の検査や

不育症の検査などもされてみては・・

と提案しました。

検査結果は

甲状腺機能の検査値TSHが

通常であれば基準値内(0.4〜4.0)でしたが、

妊娠、出産を希望するため(2.5以下)には

若干のオーバー値でした。

その後

病院からはチラージンが処方され、

漢方薬も甲状腺機能低下に対応したものを

服用頂くことにしました。

その後の体外受精で、

妊娠判定プラス、胎嚢確認、心拍確認まで出来ました。

甲状腺機能低下は黄体機能不全や不育症の原因にもなります。

そして、

最近では

TSHとAMH(抗ミュラー管ホルモン)が相関しているという

論文が出ており、

甲状腺ホルモンが卵胞の成長に何らかの影響があると

考えられるのではないかと

思います。

不妊症と甲状腺機能の関係は、

まだわかっていない部分も多く、

そこが、クリアされることで

可能性が広がる方も多いと思います。

このお客様が、

無事ご出産されることをお祈り申し上げます。