不妊症相談(42歳) 卵巣機能低下

この記事の監修者
片山智子
漢方薬なごみ堂 / 漢方薬剤師
片山 智子
東京・横浜・札幌などで漢方薬の経験を積んで参りました。 女性薬剤師として、女性ならではのデリケートなお悩みをご相談ください。お身体の状態をよく伺った上で、あなたに合った漢方薬をご提案させていただきます。 なかなか相談できない…などと一人で悩まずに、一度ぜひご来店ください。

結婚11年

 

全国でも有名な不妊専門のクリニック2件で

 

10回以上移植を行うも妊娠に至らず、

 

1度だけ妊娠反応が出たが子宮外妊娠。

 

片方の卵管を切除。

 

うまくいかないのであるクリニックで

 

卵巣の組織を切り取り

 

ミキサーのようなものにかけ

 

再び戻すという治験的な手術をされたが

 

その後も妊娠には至らず。

 

赤ちゃんをあきらめていたそうです。

 

そのころ、お母様の友達の娘さんが

 

当店で漢方薬を服用され妊娠されたことを聞かれて

 

娘さんにお話され、

 

ご相談頂きました。

 

遠方の為初回は電話でお話を伺いました。

 

排卵が月経周期10日前後、

 

基礎体温は2層になっているが

 

はっきりとしておらず、ギザギザ。

 

<<処方1>>

 

理気活血剤、補腎養血剤、亀板、鹿茸製剤を服用頂いた。

 

<<経過1>>

 

服用から一ヶ月

 

疲れや怠さなどの自覚症状は改善。

 

<<処方2>>

 

処方1(理気活血剤、補腎養血剤、亀板、鹿茸製剤)と同処方

 

<<経過2>>

 

服用開始から2か月経過

 

体調は良いが

 

排卵がまだ早く月経周期が短い。

 

子宮外妊娠の時に卵管切除をされている為

 

自然妊娠は難しいと考え

 

体外受精の為に新しい病院に転院。

 

その病院での検査したところAMH0.58

 

<<処方3>>

 

処方1(理気活血剤、補腎養血剤、亀板、鹿茸製剤)に加え補陰剤

 

<<経過3>>

 

年齢の事も考え早いうちに採卵しましょうと

 

病院より言われる。

 

 

<<処方4>>

 

採卵に備え

 

理気活血剤、補腎養血剤、亀板、鹿茸製剤、補陰剤に加え

牡蛎製剤

 

<<経過4>>

 

漢方薬服用開始から4.5か月経過で採卵。

 

3個採卵、分割胚1個凍結。

 

移植はせず、

 

再び採卵予定。

 

<<処方5>>

 

処方4と同処方

 

(理気活血剤、補腎養血剤、亀板、鹿茸製剤、補陰剤、牡蛎製剤)

 

<<経過5>>

 

4個採卵、3個授精したが

 

1個胚盤胞で凍結。

 

残り2個は途中で分割止まる。

 

再び採卵予定。

 

<<処方6>>

処方5と同処方(理気活血剤、補腎養血剤、亀板、鹿茸製剤、補陰剤、牡蛎製剤)

<<経過6>>

 

4個採卵 分割胚2個凍結。

 

次は凍結胚盤胞を移植予定。

 

<<処方7>>

 

処方は、移植に備えて変更。

 

気血双補剤、補陽剤、シベリア霊芝

 

<<経過7>>

 

胚盤胞を移植後

 

妊娠判定、心拍確認

 

不妊治療病院から

 

出産予定の病院へ卒業。

 

現在13週順調に経過。

 

<<考察>>

 

10回以上の移植をされ

 

あきらめていた方ですが

 

漢方を服用頂き、

 

服用開始から4.5ヶ月経過から、

 

続けて毎月採卵され

 

分割胚3個

 

胚盤胞1個凍結出来

 

凍結胚盤胞移植で妊娠至りました。