こんにちは。

昨年12月海外在住の方から、
不妊症のメール相談がありました。

メールにはお住いのフランスで不妊治療をしているが
妊娠に至らず、漢方薬を服用したいとの旨が書かれてありました。

お電話の日時を決めて、詳しくお電話で状況を聞きました。

年齢は45歳。AMHは0.31。人工授精を2回している。
卵管造影検査問題なし、精子検査は問題ない（初回相談の時はそうおっしゃっていました）との事。

年齢による卵巣機能低下が原因のように思われました。

そのために卵巣機能を上げることを目的とした漢方薬を処方しました。

海外在住の方の場合、日本にお住いのご実家やお友達の御住所に送り、
そこから海外に送ってもらっています。

服用からから一か月で身体が温まる感じがして体調が良いとのことで、
同じ処方で3か月服用いただきました。

その後最後の人工授精をされました。

海外は不妊治療に保険適用がある為か、
人工授精も回数制限や、年齢制限があるようで、
何度も治療を受けられないようでした。

しかし結果は陰性でした。

この時のメールでは
「パートナーと相談し、漢方薬は続けていく方向です。漢方を服用してから
生理の色が鮮血になった事、生理痛が以前より楽になった事、
冷えなどが改善されたこと、などなど・・・
自然妊娠にチャレンジしてみようと思います。次回の漢方薬の郵送をお願いいたします。」

メールへのお返事は
「人工授精残念でしたね。

ただ、体調の改善が見られますので、
自然妊娠にチャレンジしていくこともいいと思います。
かえって力がぬけて良い結果になる方もいらっしゃいますよ。

漢方薬は今日ご実家に発送いたしますね。

何か気になる事がありましたら、
いつでもご連絡ください。」

その後さらに3か月経過し

メールを頂きました

「最近は気持ち的に諦めモードです。少し疲れてきました。
街で妊婦さんを見かけると、やっぱり私は無理なのかな、妊活始めるのが遅かったかな・・・
って考えてしまいます。先日生理前に感情の沈みが今までになくひどくありました。」

お返事は
「こんにちは。
生理前は皆さん気持ちが不安定になりますから、あまり気になされない方がいいと思います。
諦めモードは誰しも一定の間隔でおきてきますが、
かえって諦めモードがリラックスして、良い方に作用することもあります。

今回の漢方薬にはリラックスできるようなはたらきの処方を加えますね。」

その1か月後のメールで
1年前の人工授精の時にご主人の精子の運動率が低かったこと、
奇形率が高かったことを思い出したので、
精子の改善の為の漢方薬もあれば一緒に送ってほしいとの事。

ご主人にも漢方薬を服用いただく事にしました。

そして・・・
その2か月後、なんと自然妊娠されました。
諦めモードの時もありましたが、諦めなくて本当に良かったです。

その後漢方薬は安胎を目的とした漢方薬に切り替え、
胎嚢確認、心拍確認でき、順調に経過しています。

漢方薬服用開始から、約7か月経過で妊娠されました。

不妊治療や妊活をする中で、
誰しも途中で諦めモードになったり、人と比べてしまったり、生理前にイライラしたり、憂鬱になったりします。
そんな自分の気持ちとた対峙しながら皆さん頑張っていらっしゃいます。

妊娠初期ですからまだまだ安心はできませんが、
無事にご出産されますことを
お祈り申し上げます。