<<初回相談>>
結婚して1年経過。
不妊専門病院で検査をしたところ高プロラクチン血症と診断された。
プロラクチン値は54と高値。
高プロラクチン血症の特徴的な症状の
生理前の胸の張りや痛みが強くある。
カベルゴリンを処方されたが副作用が強く、服用を継続することができなかった。
月経周期は28日。
生理痛が毎回ひどく、生理1日目から~3日目まで1日3回鎮痛剤を服用。
月経血の大きな塊が気になる。
寝つきが悪く、疲れやすい。
<<処方1>>
高プロラクチン血症という事から、炒り麦芽
生理痛、凝塊血などがある事より、活血剤
疲れやすい、体のだるさなどから気血双補剤を服用いただいた。
<<経過1>>
1か月経過で、
疲れやだるさはかなり改善された。
生理痛は少し良くなった。
胸の張りは少しいいがまだある。
寝つきが良くなり熟睡できることが多くなった。
<<処方2>>
処方1に加えて、疏肝理気を服用いただいた。
<<経過2>>
2か月経過で胸の張りは全くなくなった。
生理痛もなし。
生理の塊も出なくなってきた。
<<処方3>>
体調良好により、処方2と同処方。
<<経過3>>
漢方薬服用開始から4か月で自然妊娠されました。
現在は安胎を目的とした漢方薬を服用いただき
妊娠継続中。
<<考察>>
プロラクチン値の正常値は30以下ですが、
プロラクチンの値が高くなると、不妊の原因になります。
また、ストレスがかかる事で値が上昇します。
高プロラクチンに対しては
断乳に使用する炒り麦芽を服用いただく事で
改善をはかります。
この方は、炒り麦芽を服用いただきましたが
それだけでは生理前の胸の張りが完全には改善されなかったため、
ストレス改善の為の疏肝解鬱剤を処方に加えることで
胸の張りが全く無くなりました。
プロラクチン値が改善され妊娠に至ったと思われます。