こんにちは。
先日妊娠されたとの嬉しい報告がありました。
県外からのご相談で、妊娠されるまで紆余曲折があり、
初回相談から2年かかりました。
県外の為、電話でこれまでの不妊治療の経過を伺ったところ、
年齢は31歳AMHが1.66と実年齢の割には低く、人工授精を4回、体外受精を1回されていましたが、
妊娠には至っていませんでした。
他には子宮内膜症、卵巣チョコレート嚢腫があると診断されていました。
生理痛がひどく、血の塊も出るとの事でした。
服用開始から2週間後に採卵し、移植をされましたが、陰性判定でした。
ですが漢方を服用するようになって、生理痛がなくなりびっくりしたとの事でした。
その後もう一度移植されましたが、陰性判定でした。
そののち転院をされて、採卵され、移植をされましたが、陽性判定が出て、
一緒に喜んだのですが、切迫早産で入院され、心拍確認できず流産となりました。
不育検査はされてると伺っていたのですが
確認したところ、病院に問い合わせると甲状腺の検査でTSH4.20と、
通常の方であれば大丈夫な数値ですが、妊娠希望の方は少し高めという事がわかり、
甲状腺専門病院で受診をされ、チラージンを投薬がされ、
定期的に検査をし、数値を見ていく事になりました。
そののち、ご主人の転勤のために、再び転院されました。
転院先での受診では、AMHが2.08と1年前より上昇しており
計る時期が月経周期によって変動するとは思いますが、
漢方薬(特に補腎剤)をしっかり服用いただいていたことが、
採卵を繰り返しても低下せず、むしろ上昇した原因ではないかと、
個人的には思っています。
その後採卵されて、良好胚盤胞4個凍結できました。
このタイミングで、不育症の検査をもっと詳しい項目まで受けられて、
Th1/Th2のバランスが悪い、血栓ができやすいという事もわかりました。
漢方薬もそれに対応したものを服用いただき、
そして、いよいよ移植というときに、
チラージンが効きすぎて、TSHが下がりすぎ
移植が延期となりました。
2か月後、TSHも安定し、今度こそ移植、と思っていたら、
コロナ陽性となり、再び移植キャンセルになりました。
そして、さらに一か月後に移植し妊娠判定陽性となりました。
このお客様は、とてもまじめで不妊治療に真摯に取り組んでこられた方です。
なので、きちっと調べてベストな選択をしてきたにもかかわらず、
うまくいかなかった時は心的ダメージが大きいですよね。
特に不妊治療は努力してもうまくいかないときもあります。
そんな時は気持ちを切り替えて、
次にベストだと考えられる選択をしながら進んでいく事が大切ですね。
初めて陽性判定の後、心拍確認できなかった時は、
お電話で泣きながら報告を受けました。私も残念でなりませんでした。
ですがその結果を踏まえて詳しい不育の検査を受けるという選択をされて、
対策をたてたことで
今回の良い結果につながったと思います。
妊娠初期で、まだまだ安心はできませんが、
無事にかわいい赤ちゃんをご出産されることを
お祈り申し上げます。