不妊症体験談(31歳)黄体機能不全

この記事の監修者
片山智子
漢方薬なごみ堂 / 漢方薬剤師
片山 智子
東京・横浜・札幌などで漢方薬の経験を積んで参りました。 女性薬剤師として、女性ならではのデリケートなお悩みをご相談ください。お身体の状態をよく伺った上で、あなたに合った漢方薬をご提案させていただきます。 なかなか相談できない…などと一人で悩まずに、一度ぜひご来店ください。

 

 

<<ご相談内容>>

結婚して4年。

病院に通い始めて1年。

ホルモン剤(クロミット)を服用しながら、タイミング療法をしたが

妊娠に至らず。

病院からは卵の育ちが悪い、

黄体機能不全と言われる。

月経周期は40~55日前後。

オリモノはさらさらとしたものがいつもある。

基礎体温は排卵までに時間がかかり、

低温期、高温期と2層にはなっているが、高温期が低い。

あご周りに吹き出物がいつもある。

<<処方1>>

活血剤、疏肝理気剤、化痰剤を服用いただいた。

<<経過1>>

サラサラしたオリモノが減って、

排卵前だけのびるオリモノが出るようになった。

肌荒れやむくみも前より落ち着いている。

36日周期で生理が来た。

<<処方2>>

処方1と同処方

<<経過2>>

オリモノや、肌の状態はいいが、

高温期の体温がまだ低い。

<<処方3>>

処方2に加えて、散寒剤を服用いただいた。

<<経過3>>

妊娠されました。

<<考察>>

病院からは診断されていませんでしたが、

多嚢胞性卵巣症候群ではないだろうか・・・

と思われるような症例でした。

多嚢胞性卵巣の為に、なかなか卵胞が育たず、

やっと排卵しても、高温期が低く、黄体ホルモンがしっかり働いて

いないように見えました。

卵の育ちを良くすることで、黄体機能も改善し妊娠に至ったと思われます。