体外受精で移植準備中に自然妊娠されました。

この記事の監修者
片山智子
漢方薬なごみ堂 / 漢方薬剤師
片山 智子
東京・横浜・札幌などで漢方薬の経験を積んで参りました。 女性薬剤師として、女性ならではのデリケートなお悩みをご相談ください。お身体の状態をよく伺った上で、あなたに合った漢方薬をご提案させていただきます。 なかなか相談できない…などと一人で悩まずに、一度ぜひご来店ください。

県外からのご相談の方で38歳の女性です。

最初の相談メールは

「不妊症で不妊専門病院に通っています。

今まで人工授精5回、採卵は3回、移植は7回、そのうち、化学流産1回、稽留流産2回、

稽留流産の2回目の時は手術をして、そのあとから子宮内膜が7ミリと薄くなってしまいました。

漢方薬で、子宮内膜を厚くしたい、末端冷え性を改善したい。

抗精子抗体をもっているので難しいかもしれませんが、

本当は自然妊娠を望んでいます。

サプリはいろいろ飲んでいますが、ちゃんとした漢方薬は飲んだことがないので、

改善できる漢方薬をためしたいです。」

という相談でした。

お電話で詳しくお話を伺うと、手足が冷たく、疲れやすい。

病院での治療を頑張っているが、結果が出ず、むしろ流産手術をしてからは、

内膜が厚くならず、移植を繰り返しても妊娠しないので、もう妊娠は無理なのではないかと不安になるとの事でした。

今まで採卵をすると3個位取れるが、胚盤胞になるのは1個か2個。

こんれから採卵をする予定という事でしたので、漢方薬は補腎剤を中心に服用いただきました。

漢方薬を服用開始から約1か月での採卵は、8個採卵できたのですが、胚盤胞まで進んだものが1個、

PGTE(着床前診断)したところ、異常胚のため、移植できませんでした。

さらに2か月経過して、再び採卵は8個とれて、PGTEで問題なしの胚盤胞が1個凍結できました。

今度は移植に向けてという事で、

シベリア霊芝や、柴胡剤、気血双補剤などの漢方薬をを服用いただき、

内膜も7ミリから9ミリに増えました。

次の生理が来たら移植周期に入るというときに、

なかなか生理が始まらず、検査薬で検査したところ、

陽性反応が出て、病院で胎嚢確認までできたとの報告がありました。

不妊専門病院の先生もまさかの自然妊娠にびっくりされたそうです。

最初のメールの

「本当は自然妊娠を望んでいます。」

の希望通りになり、本当に良かったです。

現在は安胎を目的とした漢方薬を服用いただいています。

過去に流産されていますのでまだまだ安心はできませんが、

無事に御出産の日を迎えられますよう、お祈り申し上げます。