3Dec
こんにちは(#^.^#)
先日来られた40代後半の
女性のお客様は
痔が悪化して出血から貧血となり、
ご自身でいろいろ調べたところ
婦宝当帰膠を飲んでみたくなったが
その前に自分の証を見てもらって
それが自分に合うかどうか聞きたいとのご相談でした。
「証」とは西洋医学ではほぼ「病態」に相当し
「証」に対する適切な治法が決まってくるので
「証」が決まらないと治法も決まらない
婦宝当帰膠があっているのかわからない
というのはもっともな話です。
今はネットによる情報などが豊富で
皆さんよく勉強されているな~
と、つくずく感じます。
そしてその証を判断するために
問診が中心になるのですが、
詳しくお話を聞くと、
悪化した痔は来年早々手術が予定されていますが
昔にも痔になって手術は今回2回目。
鬱血がひどく脱肛して切れて
出血がひどくなっている状態。
また数年前に婦人科系の疾患で
子宮と卵巣は全摘しているそうです。
最近は老眼が急速に進み
薄毛で頭皮が見えるのがすごく気になるという事でした。
ここまでで
貧血のおおもとの原因は慢性化した痔です、
そうなると手術をしたとしても
お血体質を改善しないと、
再び痔が再発する可能性も出てきます。
そして、
子宮、卵巣の全摘手術をされているので
腎虚が年齢よりも進んでいると予想され
腎虚は老化現象全般ですから、
老眼、薄毛の原因といえます。
そうなると貧血に対しては気血双補の婦宝当帰膠でいいとしても
痔に対しての活血剤、
腎虚に対しての補腎剤は他の方剤が必要に
なってきます。
このお客様の証は
気血両虚、お血、腎虚となり、
治法は
気血双補、活血、補腎となります。
婦宝当帰膠もいいですが、
これだけではなく、
活血剤(例えば冠元顆粒、環元清血飲など・・・)
補腎剤(例えば六味地黄丸、杞菊地黄丸など・・・)
なども必要になってくるわけです。
現在の症状だけでなく、経緯や原因なども
さかのぼって聞いて行くことで
根本的な治法が決まってきます。
なので、
あの人がこれを飲んで良くなったから
同じもの・・・
という発想ではなく
自分の証にあった治法の方剤を服用することが
大切といえますね!(^^)!
福岡はイチョウが綺麗に色づいています。
我が家の愛犬クレバーも
物思いの秋のようです!(^^)!