22Dec
「トイレが近くて生活に支障が出ている」「夜中に何度も起きて熟睡できない」
そんな頻尿の悩みを抱えている方は、年齢問わず増えています。
頻尿の背景は人によって異なり、
前立腺肥大・膀胱炎・ストレス・冷え・女性ホルモンの低下・骨盤底筋の緩みなど、要因は多岐にわたります。
この記事では頻尿について詳しく解説していきます。
1.頻尿とは?|まずは状態を知ることから
頻尿でお悩みの方は、男性も女性も、多いのではないでしょうか?
頻尿のお悩みは高齢者というイメージがありますが、
最近は若い女性の頻尿の悩みも増えています。
頻尿の定義は、昼間の排尿回数が8回以上、夜間が1~2回以上であれば頻尿といえます。
頻尿により、生活の質が低下することも多く
夜間頻尿は睡眠障害の原因となり、
日中は、電車やバスなどの乗り物に乗るのが不安になったり、会議中や、接客など、仕事に支障をきたすこともあります。
また、漏れてしまうのではないか、
服や下着が汚れてしまうのではないかという恐怖心や不安が、日々のストレスとなります。

2.頻尿の主な原因|年齢・ストレス・冷えなど多様
男性と女性では頻尿の原因が大きく違います。
◇男性の場合
加齢による前立腺肥大、
前立腺炎、
膀胱炎や尿路感染症などが考えられます。
◇女性の場合
膀胱炎(急性、慢性)
女性ホルモンの低下、
妊娠出産による、骨盤底筋の緩み、
冷えや水分代謝異常などが考えられます。
◇男性女性に共通しての頻尿の原因
ストレスによるもの、糖尿病によるもの、また最近増えている過活動膀胱があります。
3.西洋医学と漢方の違い|根本改善を目指す漢方
西洋医学での治療は、抗コリン薬などが処方されますが、副作用などもあり、高齢者や、持病がある方は、服用には注意が必要です。
漢方薬での改善は、頻尿になっている原因や背景(冷えや、ストレス、加齢など)から、体質を見極め、その改善に適した漢方薬を選定します。
漢方薬は副作用が少なく、長期服用も安心のため、慢性的な頻尿の改善に適しています。
頻尿の原因を中医学で考えると、以下症候が考えられます
腎虚
加齢により頻尿や、夜間尿が増えるタイプ。
中気下陥
妊娠や出産などで、骨盤底筋がゆるみ、臓器が下垂傾向になり、尿意が頻回におきる。
肝気鬱血
ストレスが要因となり、気にしすぎて、頻尿になる。
湿熱
膀胱炎などの炎症がきっかけで、慢性的な頻尿になってしまったタイプ。
などが考えられます
4.頻尿 夜間尿に用いられる代表的な漢方薬とその特徴
● 八味地黄丸(はちみじおうがん)
腰から下が冷えて重だるく、腰痛や夜間頻尿のある方、加齢による腎虚による頻尿に効果があります。
● 補中益気湯(ほちゅうえっきとう)
胃腸が虚弱で、骨盤底筋のゆるみや、内臓が下垂傾向にある頻尿の方、疲労感を伴う人に効果があります。
● 猪苓湯(ちょれいとう)
膀胱炎などの炎症があり、熱感や残尿感がある方に適しています。
● 清心蓮子飲(せいしんれんしいん)
ストレスや緊張、不安によって生じる頻尿に効果があります。

5.症例紹介|実際に改善した方の声
56歳女性
<<ご相談内容>>
1年前に膀胱炎になって、膀胱炎は治ったものの、それから頻尿になった。
日中も回数が多いが、夜中も3~4回尿意で起きるため、熟睡感がなく、次の日がつらい。年齢的に更年期障害もあるため、ホットフラッシュや、雨の日の頭痛などもある。
<<漢方薬服用後>>
漢方薬服用から一か月で、日中のトイレの間隔が少しづつ長くなってきた。夜も朝方一回起きる程度になってきて、精神的にも体力的にも楽になってきた。
漢方薬服用から2か月で、頻尿以外にもホットフラッシュや頭痛などの症状が改善されてきた。
漢方薬服用から3か月で頻尿はなくなり、夜も起きなくなった。
30歳女性
<<ご相談内容>>
半年前の冬の寒い時期に、通勤の電車の中で尿意をもよおしたが次の停車駅まで我慢できず、漏らしてしまうんではないかという恐怖を経験してから、頻尿になった。家を出る前には何度もトイレに行き、外出先ではトイレの場所を気にしながら生活をしている。
仕事での会議や、旅行の移動など、いつも心配になる。
最近は夜中も尿意で目が覚めるようになり、このままでは精神的にまいってしまうと感じ、相談に来られた。
<<漢方薬服用後>>
過去の経験から、ストレス性の頻尿になってしまったため、疏肝解鬱の漢方薬と、補腎の漢方薬を服用いただいた。
服用から1か月で、トイレの事ばかり気にしていた思考が、あまり気にならなくなった。
家にいるときは、トイレの間隔をあけるようにしてみた。
服用から1か月で、尿意をもよおす回数が半分以下になった。電車に乗ることや会議に出ることに抵抗感がなくなった。
漢方薬服用から2か月で、頻尿になる前の身体に戻ることができた。
6.頻尿に悩む方へ|体質を見極めた漢方相談を
頻尿の原因は人により様々です。
加齢によるもの、妊娠出産後、骨盤底筋のゆるみによるもの、過去の経験からの恐怖心、膀胱炎を機に発症したもの、またこれらが重なり合って慢性化、重症化しているものもあります。そのため、頻尿、夜間尿の改善の漢方薬は、人によって違ってきます。
今まで病院に行っても、「齢だから仕方がない・・・」や「心療内科をすすめられた・・・」という方は、漢方薬という選択があることを考えてみてください。
頻尿や夜間尿でお悩みの方は、ぜひ一度ご相談ください。
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