多嚢胞性卵巣症候群と漢方薬

この記事の監修者
片山智子
漢方薬なごみ堂 / 漢方薬剤師
片山 智子
東京・横浜・札幌などで漢方薬の経験を積んで参りました。 女性薬剤師として、女性ならではのデリケートなお悩みをご相談ください。お身体の状態をよく伺った上で、あなたに合った漢方薬をご提案させていただきます。 なかなか相談できない…などと一人で悩まずに、一度ぜひご来店ください。

こんにちは

今日は不妊症の原因の1つ
多嚢胞性卵巣症候群(PÇOS)
(たのうほうせいらんそうしょうこうぐん)

についてです。

若い方の不妊症はPÇOSの方が多くの
割合をしめます。

PÇOSとは卵胞はある程度育つのに、
未熟で成熟できる卵胞が少ないために
排卵障害となります。

またPÇOSはグレーゾーンが広く

①少し遅れて排卵する、

②かなり遅れて排卵する

③たまに(2~3か月に1回)排卵する

④全く排卵しない

など、重症度も違ってきます。

病院で検査すると

ホルモン値に異常があったり

エコーで見ると卵巣に沢山卵胞があるということで
診断されますが

●生理不順、あるいは無月経

●オリモノが多い

●基礎体温がギザギザ

などがある方で検査を受けていない方は
その可能性を疑ってみてもいいかもしれません。

多嚢胞性卵巣症候群(PÇOS)に対して

漢方薬は・・・

身体の中の余分な水分である痰湿をとる薬、化痰剤を基本とし
血を巡らせて排卵を促すために、
活血剤を使うことが多いです。

もともとストレスが原因であるなら
疏肝理気剤などを組み合わせる事も必要になってきます。

以前相談に来られてた方で
漢方薬が早くに効果が出た例です。

早すぎて、たまたまじゃない???

と疑うくらい早かったです^^

30歳 で 結婚2年

もともと30~45日周期だったのが

引っ越しのストレスもあって、無月経に

病院の検査でPÇOSと診断される

プラノバールでリセットしたが

リセット後も基礎体温はガタガタで

月経周期30日目でも排卵する気配はなく
不正出血が続いている

漢方薬は

活血剤の芎帰調血飲第一加減、

化痰剤の温胆湯

理気活血剤の逍遥散

を処方しました。

服用から

20日目で基礎体温が上がり排卵し

生理が来て

その月経周期15日目位に排卵し

その周期に妊娠されました(^0^)/

そして無事出産されました(^0^)/

 

漢方薬が効いたと思うには早すぎる気もしますが

◎リセット後もなかなか排卵しなかったものが排卵し

◎続いていた不正出血も止まり

◎次の周期は
もともと遅れがちな排卵が15日目でおこり

◎結果妊娠ということは

漢方薬がきいたに違いないと

確信しています^~^

妊娠がわかった時

「引っ越してストレスはたまるし
生理は来ないし、不正出血は続くし
不安でいっぱいでした・・・
ここに来てよかったです。

ありがとうございます。」

と言われた時、

感無量!!

こちらこそ

ありがとうございます(^人^)

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