不妊相談(卵巣機能低下)37歳

この記事の監修者
片山智子
漢方薬なごみ堂 / 漢方薬剤師
片山 智子
東京・横浜・札幌などで漢方薬の経験を積んで参りました。 女性薬剤師として、女性ならではのデリケートなお悩みをご相談ください。お身体の状態をよく伺った上で、あなたに合った漢方薬をご提案させていただきます。 なかなか相談できない…などと一人で悩まずに、一度ぜひご来店ください。

《お悩みの症状》
体外受精、顕微授精を6回行うも妊娠に至らず。
20代に卵巣チョコレート嚢胞の手術を3回されている。

そのためか、病院でAMHの値が40代と言われているとのこと。
現在も子宮内膜症と子宮筋腫がある。

月経周期は24日、基礎体温は全体的に高く、
低温が36.7、高温が37度。
2層がはっきりしない。

何年もホルモン剤を使っているので、
自然に生理がくるのか、排卵するのか心配とのこと。

漢方薬で体調を整え、再度体外受精にチャレンジしたいとの事。

《処方》
漢方薬は、清熱化湿の補陰剤、理気活血剤、を服用頂いた。

《経過1》
基礎体温は低温期が今までよりも下がり、36.4度前後となり、
2層になってきた。

ホルモン剤使用しなくても、排卵がおこり生理も来る。
月経周期も27日と正常になってきた。

《経過2》
漢方薬を2ヶ月同処方で服用頂き、採卵。

採卵後は漢方薬は気血双補剤、シベリア霊芝に切り替えて
移植後も服用頂いた。

初めての妊娠判定。

《現在の状況》
現在は安定期に入っているが、
貧血や、動悸があることから、
安胎のはたらきのある漢方薬を服用頂いている。

ホルモン治療が、数年にわたり、
基礎体温からも陰虚状態がすすんでいたため、
滋陰降火の漢方薬でさまして、潤すことで、
亢進状態が正常になった事と、移植後はシベリア霊芝などを服用することで、
子宮環境を良くし、着床に対して良いはたらきがあったのではないかと
思われます。