同居のストレスと不妊症

この記事の監修者
片山智子
漢方薬なごみ堂 / 漢方薬剤師
片山 智子
東京・横浜・札幌などで漢方薬の経験を積んで参りました。 女性薬剤師として、女性ならではのデリケートなお悩みをご相談ください。お身体の状態をよく伺った上で、あなたに合った漢方薬をご提案させていただきます。 なかなか相談できない…などと一人で悩まずに、一度ぜひご来店ください。

こんにちは(^_-)-☆

先日、

不妊症相談に来られたお客様、

今までの治療経過や体調などを

お伺いしていましたが、

家庭環境などのお話にになり、

実は、不妊症も悩みですが、

最近はイライラがひどく、

そちらも不妊症と同じくらい悩みが深く、つらい。

と、おっしゃいます。

ご主人のご両親との同居されており、

ご主人には奥様の気持ちを

なかなか理解されてもらえないそうです。

不妊症というだけでもかなりのストレスですが、

そのうえ家庭環境がストレスになっているのでは、

大変だと思います。

別のお客様も、

結婚してお姑さんと、

ご主人のお姉さんがいらっしゃるお家に同居となり、

しばらくして、ご主人が単身赴任・・・

1つの家にお姑さん、ご主人のお姉さん、お嫁さん

の、女3人で生活するって、

想像しただけでも、大変そうです(>_<)

「いい人たちだと思っていたけど、

一緒に生活すると違っていました。」

と、ぼそりと言われました。

その方は、現在は別にマンションを借りて、

ご主人と二人の生活になりました。

ご相談のお客様は、

ストレスからか、月経周期が短くなり、

高温期が長く続かない状況になっています。

別居したほうがいいに決まっていますが、

いろんな理由から、今はそうできないのが辛いところです。

以前もストレスと不妊症について、

何度かブログで書かせて頂きましたが、

女性ホルモンを分泌させる為の指令系のホルモンは

脳から出ていますから、

ストレスにより、指令系統が上手くいかなければ、

ホルモンバランスは崩れます。

ストレスから、

高プロラクチン血症になったり、

多嚢胞性卵巣症候群になり、

不妊の原因になる事もあります。

出来ることなら、ストレスは回避したいところです。

しかし、ストレスの原因になっている環境が

変えられないという方には、

漢方薬の出番です。

イライラ、憂鬱感、抑うつ感、

緊張感、ヒステリックな状態などを

中医学では

肝気鬱血といい、

その改善の為の漢方薬は疏肝解鬱剤です。

柴胡疏肝湯

四逆散

加味逍遥散などが

それにあたります。

先程のお客様にも服用頂くことに

なりました。

環境は簡単には変えれないけれども、

このイライラ、どうにかしたいという方は

疏肝解鬱剤の服用をお勧めします。

上手くストレスを流せるような身体にしていく事が

不妊症の解決の糸口になるかもしれませんね(^^♪