両卵管閉塞なのに自然妊娠

この記事の監修者
片山智子
漢方薬なごみ堂 / 漢方薬剤師
片山 智子
東京・横浜・札幌などで漢方薬の経験を積んで参りました。 女性薬剤師として、女性ならではのデリケートなお悩みをご相談ください。お身体の状態をよく伺った上で、あなたに合った漢方薬をご提案させていただきます。 なかなか相談できない…などと一人で悩まずに、一度ぜひご来店ください。

 

こんにちは。

3か月前に両卵管閉塞の診断を受けたお客様がご相談に来られました。

体外受精、顕微授精を勧められているが、自然妊娠を望まれて

漢方薬でどうにかならないか・・・

とのご相談でした。

卵管閉塞があれば精子や受精した胚が通過できないので自然妊娠は難しい状況です。

中医学的に考えると

卵管閉塞は

お血(血流障害)や

痰湿(水分が停滞し粘稠稠となって流動性を失ったもの)

が原因だと考えられます。

お血の改善のための活血剤、その中でも凝血や血腫の分解吸収に働く破血剤

痰湿の改善のための化痰剤を服用いただきました。

服用開始から一か月後、生理用予定日を過ぎても生理が来ないため

病院に行くと妊娠判定が出て、さらに一週間後胎嚢確認ができ

子宮内への自然妊娠といわれました。

先生もびっくりされていたとの事。

たった一か月の服用で閉塞していた卵管が通ったというのは

嘘みたいですが、嘘みたいな本当のことです。

子宮や卵巣、卵管など骨盤内の血流の悪化や水分の停滞で

滞っていたものが流れやすくなり、精子や受精卵が通過しやすくなって

良い結果につながったと思います。

現在は安胎を目的とした漢方薬にきりかえて

順調に経過しています。

無事にご出産の日を迎えられますようお祈り申し上げます。