不妊症体験談(33歳)多嚢胞性卵巣症候群、不育症

この記事の監修者
片山智子
漢方薬なごみ堂 / 漢方薬剤師
片山 智子
東京・横浜・札幌などで漢方薬の経験を積んで参りました。 女性薬剤師として、女性ならではのデリケートなお悩みをご相談ください。お身体の状態をよく伺った上で、あなたに合った漢方薬をご提案させていただきます。 なかなか相談できない…などと一人で悩まずに、一度ぜひご来店ください。

結婚して2年経過、3回自然妊娠したが、

3回とも流産。

病院からは多嚢胞性卵巣症候群と診断を受けている。

3回流産をしていることから不育症の可能性もあるとのこと。

クロミットとバファリンが処方されている。

3度目の流産の時検査をしたら、原因は染色体異常だった。

月経周期は排卵誘発剤を服用して、30~35日。

生理痛はほとんどないがオリモノが多い。

体質改善したいという希望でご相談に来られた。

 

<<処方1>>

活血剤、理気剤、化痰剤を服用いただいた。

<<経過1>>

1か月服用ですぐに妊娠されたが、その後、流産。

流産から1か月後に、漢方薬を再開。

<<処方2>>

処方1と同処方。

<<経過2>>

クロミットを使わず、漢方薬のみ服用で、しばらく様子を見る。

流産後の為3ヶ月避妊する。

検査したところ前回の流産も染色体異常が原因だった。

<<経過3>>

漢方薬再開から3か月後に再び妊娠。

安胎を目的とした漢方薬に切り替えて、服用いただいた。

その後胎児診断をされたところ、染色体に異常なし。

無事に女の子をご出産されました。

<<考察>>

初回相談時に3回流産されていた方です。

1,2回目の流産は検査をしていないのでわかりませんが、

3回目の流産と、漢方服用開始してすぐの4回目の流産は

染色体異常が原因でした。

この方は、妊娠しやすいのですが、染色体に問題がある為、

流産を繰り返していたと考えられます。

その後、漢方薬服用開始から3か月後の妊娠は

胎児診断から、染色体に問題がないことがわかり、

無事にご出産されました。