不妊症体験談(36歳)多嚢胞性卵巣症候群

 

結婚前のブライダルチェックでは問題ないと言われ、

結婚してすぐに妊娠反応が出たが、化学流産となりその後出血が止まらない。

漢方薬で体調を整えたいとご相談。

基礎体温表を見ると流産後の生理から、一か月出血が続き、体温も一層性。

<<処方1>>

流産をきっかけにホルモンバランスが崩れていて、

卵が育ちきらず出血がつづいているようでしたので、

活血剤を服用いただいた。

<<経過1>>

漢方薬を服用から、1週間で出血は止まった。

その後は連絡がなかったが、

その後も排卵が遅れたり、排卵しなかったりと

安定しなかったので、漢方薬で妊活をしたいと再びご相談に来られた。

基礎体温を見るとガタガタで、サラサラのオリモノがいつも出ている。

妊娠に対するストレスで、イライラしたり、落ち込んだりする。

基礎体温表からは多嚢胞性卵巣症候群のように見えた。

<<処方2>>

活血剤、理気剤、化痰剤を服用いただいた。

<<経過2>>

基礎体温表はきれいな2層になり、高温期も安定してきた。

基礎体温表やオリモノの状態、イライラや落ち込みも安定していたので、

同じ処方で2か月服用いただいた。

その後再び連絡が来ず、漢方薬をお休みされたようでしたが、

3か月経過したころ、再び連絡があった。

3ヶ月の間病院でクロミットを処方されていた。

最初の2か月は排卵したが、その後排卵しなくたった。

卵胞チェックに婦人科に行くと卵がたくさん見える。

また卵が20ミリ以上に育っても、排卵しない。

多嚢胞性卵巣症候群と言われた。

<<処方3>>

活血剤、理気剤、化痰剤、

卵胞が20ミリ以上になっても排卵しないという事から、

破血剤を処方2に加えて服用いただいた。

<<経過3>>

漢方薬を再開して、気持ちが楽になった。

月経周期14日目に排卵した。

<<処方4>>

処方3と同処方。

<<経過4>>

妊娠判定となり、安胎を目的とした漢方薬に切り替え順調に経過中。

<<考察>>

最初は化学流産後の不正出血のご相談でしたが、

そののち、不妊症相談となり、漢方薬を服用いただきました。

2か月服用でホルモンバランスが整ってきましたが、

漢方薬をお休み。

お休み中は婦人科でクロミットを処方されていましたが

再び排卵出来なくなり、

再び漢方薬を再開され、妊娠されました。

漢方薬で自律神経やホルモンバランスを整えることで、

妊娠に至りました。

漢方薬の理気剤は、ストレスをうまく流せるような処方ですので、

妊活によるストレスで、ホルモンバランスがぐずれてしまっている方には

とても効果的だと感じます。