不妊症相談での妊娠事例、34歳(第2子不妊)

この記事の監修者
片山智子
漢方薬なごみ堂 / 漢方薬剤師
片山 智子
東京・横浜・札幌などで漢方薬の経験を積んで参りました。 女性薬剤師として、女性ならではのデリケートなお悩みをご相談ください。お身体の状態をよく伺った上で、あなたに合った漢方薬をご提案させていただきます。 なかなか相談できない…などと一人で悩まずに、一度ぜひご来店ください。

<<ご相談内容>>

第二子妊活中で、4か月前から病院に通い、2回タイミング療法をし、

その後、2回人工授精をしたが、妊娠に至らず。

ホルモン検査などは大きな問題はないが、黄体ホルモンの値がすこし低いので、

デュファストンを病院から処方されており、内膜が7.7ミリと少し薄いと言われている。

生理周期は、28~33日で少し長め。出産後生理の量が減ったのが気になっている。

不妊専門の病院では体外受精にステップアップをすすめられているが

出来れば自然妊娠を希望しており、育休があと7か月あるので、それまでに、できれば第2子を妊娠したいとの事。

お一人目のお子さんは、二歳の男の子。元気で活発なので、育児による疲れがある。

<<処方1>>

血流改善や子宮環境の改善の為の活血剤の漢方薬、

内膜が薄い傾向にある、月経血が減ったという事から、補血剤の漢方薬、

黄体機能低下改善の為に補陽剤の漢方薬を服用いただいた。

<<経過1>>

冷えや、むくみが減ってきた。

育児による疲れも前より感じなくなった。生理の量も以前より増えた気がする。

<<処方2>>

体調がいいので処方1と同処方。

<<経過2>>

生理前にあった頭痛やイライラも今回はなかった。

3回目の人工授精をしたが、生理が来た。

病院では以前より内膜の状態が改善され厚くなっていると言われた。

<<処方3>>

月経周期に合わせて、漢方薬を飲み分けて頂いた。

低温期は、活血剤と理気剤の漢方薬

高温期は、補血剤と補気剤の漢方薬

全周期、補陽剤の漢方薬を、月経周期に合わせて服用いただいた。

<<経過4>>

漢方薬を服用開始から、約4か月で自然妊娠されました。年末年始にかかる為病院に行けず、基礎体温表を付けて、排卵日を予測し、自己タイミングでの自然妊娠。

現在安胎の為の漢方薬を服用しながら、妊娠継続中。

<<考察>>

第一子をの妊娠、出産、授乳、子育てなどから、

体力や、気力が消耗され、特に出産や授乳から、血虚となり、

ホルモンバランスを崩し、黄体機能が低下したり、内膜が薄くなったり、生理の量が減ってしまう事が多く見受けられます。

漢方薬を服用することで、血虚の状態を改善しホルモンバランスが整い、

妊娠しやすい体調となり、自然妊娠されました。

第一子育休中に第二子を妊娠したい、

という希望をかなえる事が出来て良かったです。