23Jul
こんにちは。
下咽頭癌とわかるまで④の続きです。
手術は無事終了し、
麻酔から覚めると、
何とも言えない気持ちの悪さで、
意識が戻りました。
手術の後しばらくは、
口からは食事ができません。
そのため食事を鼻から胃に直接入れるための
やわらかくて長いストローのような
胃管という管を入れた状態で麻酔から目覚めます。
手術室から病室までストレッチャーで運ばれるとき、
鼻から飛び出たその胃管がゆらゆらします。
そのゆらゆらが、
胃に到達している胃管の先を刺激するのか、
むかむかがひどくなります(>_<)
病室に戻ってもむかむかは治まりません。
切除した下咽頭部分から血の混じった痰が出るのですが、
なるべく呑み込まず、吐き出してくださいと
先生からの指示でした。
昼前に手術は終わったのですが、
夕方には血の混じった痰も、
だんだんと血が混じらなくきれいな痰になってきました。
その後もむかむかは治まらず、
胃管も気持ちの悪さを助長してしているようでした。
その日の夜、看護師さんが元気よく
「食事で～す、」
と言って
胃管のストローの先にじょうろのようなものを付けて、
冷たい食事代わりの液体を
サーっと、勢いよく投入しました。
そのとたん我慢していたむかむかが最高潮に達して、
勢いよく入った、冷たい食事代わりの液体が、
再び勢いよく、口から吐き出されました。
いっきに逆流です。
喉を通さないために入れた胃管なのに、
逆流したために切除したばかりの、下咽頭部分を通過して、
口から逆噴射されました。
液体を流しいれた看護師さんも、
私もびっくりです‼
そのために、
血が混じらなくなっていた痰が、
また血が混じるようになってしまい、
せっかく治りつつあった
逆流で治りかけていた傷口が悪化したようです。
その後、手術をしてくれた主治医が病室に
様子を見に来てくれました。
その時切々と、胃管を取り除いて下さいと
先生伝えました。
先生は
「胃管で食事を入れないと、
傷口の治りや、体力の回復が遅くなる、
ため、だめです。」
と、おっしゃいます。
しかし、吐いてしまっては、同じことだし、
傷口はさらに傷つくんではないでしょうか、
と、私も食い下がりました。
初めて、主治医に異ををとなえてしまいました。
それほど、胃管は気持ち悪く、耐えられなかったのです。
先生はしばらくう～ん
と考えられてましたが
「確かにそうですね。胃管とりましょう。」
と言ってくださり、
胃管は外されました。
胃管が外されて少し楽にはなりましたが、
手術日を含めて3日間吐き気に悩まされました。
手術の後から、
抗生剤や、止血剤や、
いろんなものが24時間点滴されていたのですが、
その種類が減ってきた、3日目の夕方位から、
吐き気がスーッと楽になってきました。
吐き気の原因は点滴の薬剤なのか
麻酔の副作用なのか、わかりませんが、苦しい3日間でした。
点滴が外れたという事は、
水や、薬や、食事を口からとらないといけなくなるのですが、
手術や麻酔によって、
嚥下障害になっていて、
いざ水を飲もうとしても、
呑み込むことができず、
少量の水でもむせてしまいます。
錠剤なんかとても呑み込めませんから、
錠剤をつぶし溶かした5ミリリットルの水を飲むのに
10分以上かかります。
嚥下機能は想像以上に低下していて、
350ミリリットルの缶に入った液状の食事をとるのに、
1時間以上もかかりました。
そして、嚥下機能もだいぶ戻ってきた、
手術からちょうど1週間経過した日
切除した、組織検査の結果が出ました。
先生から説明がありますので
ご主人を呼んで下さいとの事。
いよいよ、告知の瞬間です。
結果は下咽頭癌でした(>_<)
次は私の癌についての説明や、
その後の化学療法、放射線治療について
書きますね。
関連記事
 |  |
