26Jan
こんにちは。
音が響いて不快という73歳の方のご相談がありました。
以前から、耳がつまったり、聞こえが悪かったり、ふわふわする、といった症状をお持ちの方で、
なごみ堂で漢方薬を処方させて頂き、めまいや耳のつまりなどは、改善されておりましたが、
2~3日前より、音が響くようになり、キンキンした感じがしてたまらないとの事です。
ここ数日、心配事があり寝れていないのも、よくないと思うとの事でした。
聴覚過敏の症状が出る前に、不眠の状態が何日かあったという事から、
心血虚の状態になっていると感じました。
心血虚とは、大脳や中枢神経異常による症候で、不眠や動悸などが特徴的な症状です。
脳の興奮が抑えられず、
アンテナが張り過ぎた状態なので、音が大きく感じたり、響いたりといった症状も出やすくなります。
そのため脳をリラックスさせる、安心剤を服用いただきました。
すると、夜もぐっすり眠れるようになり、音が響いたり音が大きく聞こえたりといった、聴覚過敏もおさまりました。
聴覚過敏に対しての漢方薬は、精神や、情緒を安定させる疏肝解鬱剤を服用いただく事もありますが、
この方の場合は、安神剤が奏効しました。
疏肝解鬱剤は、イライラや興奮を収める、
安心剤は脳の興奮の抑制を強める、
同じように見えますが、
疏肝解鬱剤は、興奮を抑える働きで、
安心剤は補う事で、興奮状態を抑制してくれます。
微妙に働きが違いますね。
そのため、安心剤は産後や、術後、大病後の精神不安や、不眠症に効果があります。
聴覚過敏や、精神不安、不眠症などでお悩みの方は、お気軽にご相談ください。
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