13Jul
尿漏れ・尿失禁で悩んでいませんか?
咳やくしゃみをした瞬間に「ピッ」と漏れてしまう。
急な尿意に襲われてトイレまで間に合わない。
外出が不安で、パッドが手放せない。
周りに臭いが漏れているのでは・・・と不安など。
「年齢のせいだから仕方ない」と諦めている方も少なくありません。
しかし、尿漏れは体質改善で変わる可能性がある症状です。

尿失禁・尿漏れにはどんな種類がある?
尿漏れは原因によってタイプが異なり、対策も変わります。
腹圧性尿失禁
咳・くしゃみ・笑った時に漏れるタイプ。女性に多い。
切迫性尿失禁
急な尿意でトイレまで我慢できない。
混合性尿失禁
上記2つが混在するタイプ。
溢流性尿失禁
前立腺肥大などで尿が出し切れず漏れる。
自分のタイプを知ることが改善の第一歩です。
尿漏れの原因は加齢だけではありません
「年齢だから仕方ない」と思っていませんか。
しかし、尿漏れは加齢だけでは説明できない複合的な要因によって起こります。
実際に高齢であっても尿もれしない方もいらっしゃいます。
漢方薬局に相談に来られる方の多くも、実は複数の原因が重なっています。
●骨盤底筋の衰え
骨盤底筋は、膀胱や尿道を支える“排尿の要”。
加齢だけでなく、運動不足・長時間の座り姿勢・姿勢の悪さでも弱ります。
筋力が低下すると、咳・くしゃみ・立ち上がりなどのちょっとした動作で尿が漏れやすくなります。
●出産
妊娠・出産は骨盤底筋に大きな負担をかけます。
産後すぐに症状が出なくても、40代・50代になってから突然尿漏れが始まるケースも多いです。
これは「出産の影響+更年期の変化」が重なるためです。
●更年期
女性ホルモンの減少は、膀胱・尿道・骨盤底筋の働きに影響します。
さらに、血流低下・自律神経の乱れも起こりやすく、
「急な尿意」「トイレまで我慢できない」という切迫性尿失禁が増える時期です。
●前立腺肥大
男性の場合、前立腺肥大が尿の出を妨げ、
「出し切れない → 溢れて漏れる」という溢流性尿失禁につながります。
夜間尿が増えるのも特徴です。
●冷え
冷えは血流を悪くし、膀胱の働きを低下させます。
下半身が冷えると、尿意が強くなったり、我慢が効かなくなることも。
漢方では冷えは「腎の弱り」「血流不足」と深く関係します。
●ストレス
ストレスは自律神経を乱し、膀胱の収縮をコントロールしにくくします。
「急にトイレに行きたくなる」「緊張すると漏れやすい」という方は、
ストレス性の切迫性尿失禁の可能性があります。
●自律神経の乱れ
排尿は自律神経が司っています。
睡眠不足・更年期・ストレス・不規則な生活などで乱れると、
膀胱が過敏になり、頻尿や尿漏れが起こりやすくなります。
●肥満
体重が増えると腹圧が高まり、膀胱や骨盤底筋に負担がかかります。
特に腹圧性尿失禁は、体重の影響を受けやすい症状です。
病院では異常なし…それでも尿漏れが起こる理由
病院で検査をしても「特に病気や異常はありません」と言われ、途方に暮れて漢方薬局へ相談に来られる方はとても多いです。
データや画像に写らない尿漏れの原因には、以下のような「目に見えない機能の低下」が関係しています。
自律神経の乱れ:膀胱の収縮コントロールがうまくいかなくなる
加齢による機能低下・体力低下:内臓を支える力や、尿を溜める力が弱まる
冷えと血流不足:膀胱やその周辺の筋肉が冷えて硬くなり、正常に働かなくなる
漢方は、こうした「検査数値には表れない不調(未病)」を整えるのが非常に得意です。
漢方で考える尿失禁・尿漏れの原因
漢方(東洋医学)では、尿漏れが起こる原因を主に4つの体質に分類して考えます。
「腎虚(じんきょ)」:排尿コントロール力の低下
漢方でいう「腎」は、生殖や排尿をつかさどるおおもとの力です。加齢や過労によって「腎」が弱まることを腎虚といい、尿をしっかりと体内にキープしておく力が低下します。
「気虚(ききょ)」:筋力・エネルギーの低下
体を支えるエネルギー(気)が不足すると、内臓を上げたり維持する力が弱まります。これが「骨盤底筋の衰え」を招き、尿漏れにつながります。
「水滞(すいたい)」:水分代謝の異常
体内の水分バランスが崩れ、余分な水分が溜まっている状態です。体が冷えやすく、尿の回数が多い(頻尿)タイプに多く見られます。
「瘀血(おけつ)」:血流不足
血の巡りが悪くなると、下半身の冷えや筋肉の硬化を招きます。特に更年期以降の女性ホルモンの変化と深く関わっています。
尿漏れに用いられる代表的な漢方薬
漢方では、その人の体質や原因に合わせた処方を選びます。ここではよく使われる代表的な漢方薬をご紹介します。
牛車腎気丸(ごしゃじんきがん)
「腎」を補い、体を温めて水分代謝を促します。夜間尿、頻尿、足腰の冷えを伴う尿漏れに効果的です。
八味地黄丸(はちみじおうがん)
加齢にともなう排尿トラブルのファーストチョイス。下半身の冷えやしびれ、かすみ目などの腎虚の症状がある方の尿漏れに適しています。
清心蓮子飲(せいしんれんしいん)
ストレスやイライラ、自律神経の乱れからくる尿トラブルに。尿意を我慢できない切迫感や、残尿感がある方に用いられます。
補中益気湯(ほちゅうえっきとう)
胃腸を元気にし、エネルギー(気)を補って内臓下垂や筋力の緩みを改善します。疲労感が強く、骨盤底筋が緩んでいるタイプに向いています。
当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)
冷え症でむくみやすく貧血気味の女性によく使われます。更年期のホルモンバランスの乱れや、血流不足が原因の尿漏れに有効です。
※注意点
漢方薬は症状だけではなく、「その人の体質(証)」に合わせて選ぶことが最も大切です。 自己判断せず、必ず漢方薬専門の薬剤師に相談して服用を開始しましょう。

女性の尿漏れと漢方
尿漏れに悩む方の多くは女性です。女性のライフステージは尿漏れと密接に関わっています。
出産後の尿漏れ
出産時に骨盤底筋がダメージを受けることで、一時的、あるいは慢性的な尿漏れが起こりやすくなります。漢方では、出産で消耗した「気」や「血」を補い、回復をサポートします。
更年期・閉経後の尿漏れ
女性ホルモン(エストロゲン)の減少により、尿道まわりの粘膜が薄くなったり、骨盤底筋の柔軟性が失われたりします。漢方でホルモンバランスを緩やかに整え、下半身の血流を改善することで症状を和らげます。
男性の尿漏れと漢方
男性の場合、多くは加齢にともなう「前立腺肥大」が関係しています。尿道が圧迫されて尿が出し切れなくなり(残尿感)、その後からチョロチョロと漏れてしまうケースや、夜間に何度もトイレに起きるといった悩みが中心です。
漢方では腎虚を改善することで、低下してしまった排尿機能を底上げし、すっきりとした排尿を目指します。
症例紹介|尿漏れが改善したケース
なごみ堂で実際に漢方を服用され、お悩みが改善した方の事例をご紹介します。
【症例1】Aさん(58歳女性)のお悩み
症状:数年前から、重い荷物を持ったときや、くしゃみをした瞬間に漏れるように。漏れるのが嫌で最近は外出するのも億劫になっていた。
漢方のアプローチ:お腹の冷えと、筋肉の緩みや倦怠感(気虚)が見られたため、体を温めながら気を補う漢方薬を処方。
経過:服用を始めて2ヶ月ほどで、身体が温まっている感覚が増え、倦怠感も和らいできた。くしゃみをしても漏れない日が増え、4ヶ月経つ頃にはパッドなしでも安心して外出できるようになりました。
【症例2】Bさん(67歳男性)のお悩み
症状:夜間に3〜4回トイレに起きるようになり、昼間も急に我慢できないほどの尿意が襲ってくる。時々尿が漏れていることもあり、仕事に集中できない。病院では「前立腺の年齢的なもの」と言われた。
漢方のアプローチ:頻尿、夜間尿から腎虚ととらえ、また冷え(水滞)が顕著だったため補陽剤を中心に処方。
経過:服用後1ヶ月で夜間の尿回数が1〜2回に減少。3ヶ月経つ頃には急な尿意に焦ることもなくなり、仕事に支障をきたすこともなくなった。
尿漏れを改善するためにできること
漢方薬の服用とあわせて、日々の生活習慣を少し見直すだけで、改善のスピードがグッと上がります。
骨盤底筋トレーニング:お尻の穴や尿道を「ギュッ」と締め、数秒キープして緩める運動を隙間時間に行いましょう。
適度な運動:ウォーキングなどで下半身の筋力を維持し、血流を促します。
冷え対策:湯船にしっかり浸かる、腹巻やレッグウォーマーを活用して下半身を冷やさないようにします。
カフェイン・アルコールを控える:コーヒーや緑茶、お酒は利尿作用が強く、膀胱を刺激するため摂り過ぎに注意しましょう。
便秘の改善:便秘で腸が膨らむと、膀胱を圧迫して尿漏れの原因になります。
まとめ|尿漏れは体質改善で変わる
尿漏れの原因は、「年齢のせい」だけではありません。
排尿機能の低下、筋力の緩み、血流不足、冷え、そして自律神経の乱れなど、体全体のバランスが崩れているサインなのです。漢方は、その場しのぎではなく、体質そのものを根本から整えていきます。
「どこに相談していいか分からなかった」「恥ずかしくて友達に相談するのもはばかられる」という方も、なごみ堂では、あなたのお悩みに耳を傾け、最適な漢方薬をご提案いたします。まずは一歩を踏み出して、お気軽にご相談ください。気持ちよく安心できる毎日を、一緒に取り戻しましょう。
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