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夏バテによる不調|体質から整える漢方薬の力(2025年夏)

夏になると「なんとなくだるい」「食欲がない」「やる気が出ない」といった声が増えてきます。最近では猛暑・酷暑の影響で、夏バテや熱中症による体調不良のご相談が急増しています。
冷房による体の冷え、冷たい飲み物の取りすぎによる胃腸の不調、睡眠不足など、夏バテの原因はさまざま。放っておくと、不調が慢性化し秋や冬まで続くケースも少なくありません。
漢方では、夏バテを気・血・水の乱れとして捉え、「気虚」「お血」「水滞」など、体質ごとに的確な処方を行うことで、無理なく自然な回復を目指します。
この記事では、夏バテの原因・改善方法・おすすめの漢方薬・体験談を交えながら、あなたに合ったケア方法をご紹介します。

1.夏になると、食欲がでない、元気が出ない方へ

ここ最近の猛暑、酷暑により体調を崩し、夏バテや、熱中症のご相談が増えています。
「食欲がない」「倦怠感」「睡眠不足」「冷房で身体が冷える」など一般的なものから、「微熱」「頭痛」「下痢」「気分の落ち込み」といった特殊なものまで、症状は様々です。
夏バテはこじらせてしまうと慢性的な症状に移行する場合もあります。

夏バテを甘く見ないで、症状のある方は、漢方薬でしっかりと改善することをお勧めします。

2.夏バテの原因を知ろう

夏バテの原因は様々ですが、

◇暑さによる過剰な発汗で、体力が消耗され、さらにビタミンやミネラルが消耗される
◇外気の暑さと、クーラーによる冷気で自律神経のバランスが乱れる
◇冷たいもののとり過ぎで胃腸の機能低下が起こる
◇暑さや発汗で睡眠の質が落ちる

などがあげられます。

東洋医学では体の構成要素を(気・血・水)に分けて考えます。

 

「気」は身体の生命エネルギーのようなものです。
暑さにより、発汗や体力をうばわれ「気」が消耗されると「気虚」となり倦怠感や食欲不振などの症状が出やすくなります。

また「気」は「血」や「水」を巡らせるはたらきがあります。気虚により「血」や「水」のめぐりが悪くなり「お血」「水滞」を引き起こし、足先などの抹消の冷えや、むくみや消化不良などを起こしやすくなります。

漢方薬での改善は、
「気虚」を改善する「補気剤」胃腸の機能を高める「補気健脾剤」、お血を改善する「活血剤」、「水滞」を改善する「利水剤」などを服用いただき、身体の機能を回復し、血の巡りや、リンパの流れを良くし、胃腸の機能を高めて、夏バテを改善していきます。

 

3.夏バテの症状と漢方処方

清暑益気湯(せいしょえっきとう)

昔から夏バテの漢方薬とされている。発汗による脱水の改善と、倦怠感の改善、清熱のはたらきもあり、身体のほてりを冷ます働きもあります。

麦味散顆粒(ばくみさんかりゅう)

熱中症や熱中症予防に効果がある。収斂のはたらきで過剰な発汗を抑え、消耗した身体の体液を補給する効果があり、脱水症状を改善します。

加味帰脾湯(かみきひとう)

体のほてりや、倦怠感、食欲不振、睡眠が浅い、夢をよくみるなどの症状のある方に適しています。

人参湯(にんじんとう)

冷たい飲食で下痢気味という方、胃腸の冷えを改善し、腹痛、食欲不振に効果があります。

苓桂朮甘湯(りょうけいじゅつかんとう)

むくみ・重だるさがあるという方、消化管内の水分代謝を促し、胃腸を整えます。めまい、頭重感・むくみを改善します。

五苓散(ごれいさん)

水分のとりすぎで、冷えやむくみ、下痢、重だるさがある方。

 

 

4.夏バテを克服した事例

58歳女性

<<お悩みの症状>>
7月下旬の暑い日にテニスをした。熱中症に気を付けて、休みながら、水分補給もこまめにしていた。帰りぎわにサークル仲間とアイスクリームを食べた時、身体が冷えた感じがした。帰りにスーパーマーケットで食材を買った。この時もスーパーのエアコンがきいていて、汗をかいた服のままだったこともあり、身体が強く冷えるのを感じた。家に帰ってお風呂につかりたかったが時間がなかったので、シャワーだけあびて、ご飯の支度をした。
食べる頃になり、吐き気がして、身体がだるくなり、そのまま就寝した。
次の日から食欲がなくなり、倦怠感も増してきた。起き上がりたくない感じがする。2〜3日様子を見たが改善しない。症状が10日以上も続き、気持ちもふさぎ、うつ気味になってきて、やる気もでない。これではいけないと相談に来られた。

<<漢方薬服用後>>
漢方薬を服用いただき、食欲が出てきた。食べられるようになって、倦怠感も減ってきた。うつ症状も取れてきて、やる気が出てきた。約2週間で元の状態に戻った。

熱い中でスポーツをして、そのあと急激に身体の中から、外からと急激に体を冷やしたことで、自律神経が乱れてしまい、症状が悪化したと思われます。漢方薬で自律神経を整えて、胃腸の機能を高めることで元の状態に改善されました。

 

70歳男性

<<お悩みの症状>>

8月のお盆過ぎから、身体のだるさが顕著になってきた。いつもの夏バテかと思っていたが、9月半ばになっても改善されない。食欲もなく、夜寝つきが悪く、寝ても途中で目が覚める。夜間尿が増えて、寝ると足がほてって余計に眠れない。早朝の散歩が日課だったが、行こうという気持ちになれない。
体重が3キロ減って、周りからも心配されるようになり、ご相談に来られた。

<<漢方薬服用後>>
足のほてりや倦怠感がなくなり、重だるかった身体がすっきりした。食欲も回復してきた。夜間尿も減ってきて、朝まで起きない日もある。睡眠がとれることで、目覚めがよくなり、朝の散歩も再開できた。

 

5.夏バテ改善の生活習慣の見直し、自分に合う漢方を探す

◇胃腸の状態を整える
夏場は冷たい飲み物や食べ物をとりすぎてしまう傾向にあります。大量の水分が一気に胃に入ると、消化酵素が薄まり、胃腸が冷えて、消化機能が低下します。冷えた水を身体の中で温めるのには大きなエネルギーを消耗します。そのため、水分補給はこまめに、なるべく常温でとるようにしましょう。
食事は胃腸に負担をかけない消化の良いものをとるようにしましょう。

◇良質の睡眠
睡眠不足は夏バテを引き起こす要因となります。
エアコンを上手に使って、良質の睡眠を確保するようにしましょう。

◇早めの対策
夏バテは、長引くとそのまま長期の体調不良になることもあります。
そのうち治ると楽観視せず、はやめに改善することが大切です。

◇自分に合った漢方薬
夏バテの症状は、倦怠感、胃腸障害、便秘、下痢、ほてり、不眠、いらいら、鬱症状など人によって様々です。
漢方薬を効果的に服用するには、症状と体質に合った処方を服用することが大切です。

漢方薬専門の薬局で、詳しく症状などを伝え、自分に合った漢方薬を服用するようにしましょう。

 

6.まとめ:夏バテは身体からのSOSのサイン

夏は身体の対応能力を問われる季節といえます。
外気の酷暑と、エアコンの効いた室内という温度の激変による自律神経の乱れ
大量発汗を補うために水分補給は必要ですが、それによる胃腸障害、暑さによる睡眠不足など、すごく厳しい環境下で3か月余りを過ごすことになります。

もともと体力がある方でも、過信して夏バテになり、そのうち治ると思っていたら、長期化して、一年以上体調不良に悩まされたという方もいらっしゃいます。

夏バテはちょっとおかしいな・・・と思ったら、早めに改善することが大切です。
自分に適した漢方薬を服用することで、早期改善をはかりましょう。

なごみ堂ではお客様の症状と体質を詳しくお伺いし、適切な漢方薬を処方します。
遠方でご来店できない方や、お忙しい方はお電話で詳しく症状や体質をお伺いし、漢方薬を発送することもできます。
お気軽にご相談ください。

 

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