不妊症相談(32歳)多嚢胞性卵巣症候群 更新しました

この記事の監修者
片山智子
漢方薬なごみ堂 / 漢方薬剤師
片山 智子
東京・横浜・札幌などで漢方薬の経験を積んで参りました。 女性薬剤師として、女性ならではのデリケートなお悩みをご相談ください。お身体の状態をよく伺った上で、あなたに合った漢方薬をご提案させていただきます。 なかなか相談できない…などと一人で悩まずに、一度ぜひご来店ください。

初回ご来店予約時

メール内容は

 

「不妊治療歴:タイミング法療法, 排卵誘発剤, その他

2人目の妊娠を希望してからもうすぐ約3年になります。
3ヶ月ほど自己タイミングをとりましたが、生理周期が長く、不正出血があった為、1人目を出産した産婦人科に通院することにしました。
その産婦人科では、クロミッドとHCG注射を使用しタイミング指導で5ヶ月程通いました。
その産婦人科で通水検査を受けましたが詰まりはなかったです。

H29.5月 病院をかえて、今通っている婦人科に行き始めました。
最初に一通り検査があり、排卵させるホルモンと妊娠を維持させる黄体ホルモンが少ないとのことでした。甲状腺などは異常がないとの事でした。

婦人科には通っていますが、体質改善できることがあれば頑張りたいと思っています。」

 

御来店頂きお話を伺うと

 

病院からは多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)

 

黄体機能不全との診断を受けている。

 

ホルモン剤を使わないと排卵が遅れる。

 

基礎体温はギザギザで

 

クロミットやHCG注射デュファストンなどで

 

かろうじて2層にはなっているが

 

高温期が低く短く安定していない。

 

オリモノがいつも多い。

 

生理痛があるため毎回鎮痛剤服用。

 

イライラや気分の落ち込みもある。

 

<<処方1>>

 

活血剤、化痰剤、疏肝理気剤

 

シベリア霊芝

 

<<経過1>>

 

一ヶ月服用で、周期に関係なく

 

いつも多く出ていたオリモノが

 

少し減ってきた。

 

病院では遺残卵胞があるといわれ

 

プラノバールが処方されたが

 

具合が悪くなり服用継続が困難。

 

<<処方2>>

 

処方1と同処方

 

<<経過2>>

 

病院の薬なしで月経周期16日目で

 

自然排卵した。

 

体調も良好。

 

基礎体温もギザギザがあまりなくなってきた。

 

<<処方3>>

 

体調も良く基礎体温も綺麗になり

 

自然排卵していたので

 

しばらく処方1と同処方

 

<<経過3>>

 

漢方薬服用から5ヶ月で自然妊娠

 

安胎のはたらきの漢方薬に切り替えて

 

妊娠継続中。

 

<<考察>>

 

多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)は

 

中医学的では

 

お血と痰湿が原因と考えます。

 

そのため排卵が遅くオリモノがいつも多い方という

 

傾向にあります。

 

そのため改善方法は

 

活血剤、化痰剤、シベリア霊芝などです。

 

服用から5ヶ月で卵巣の状態や

 

ホルモンバランスが整い自然妊娠に至ったと思われます。

 

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