8Dec
「皮膚科や市販薬ではニキビが治らない…」
「同じ場所に何度もニキビができる」
そんな悩みを抱えていませんか?
かつては“青春のシンボル”と呼ばれたニキビも、現代では20代以降に発症する「大人ニキビ」として多くの方の悩みの種に。ストレス社会・食生活の乱れ・睡眠不足、さらにはマスク着用の影響など、肌環境は年々過酷になっています。
しかし漢方では、こうしたニキビを「身体からの不調のサイン」と捉え、体質を整えることで根本的な改善を目指します。本記事では、ニキビの原因と漢方のアプローチ、体質別の漢方薬、生活改善法まで詳しく解説します。
1.ニキビに悩む人が増えている背景
近年ニキビに悩む人が増えているといわれています。
以前はニキビや吹き出物は青春のシンボルといわれ、一過性のもので、その時期を過ぎれば自然と治ると思われていました。
しかし現在は大人ニキビといわれるように、20歳を過ぎてもニキビや吹き出物に悩む人が増えています。
その要因としては、ストレス社会、生活習慣の乱れ、特にバランスの悪い食生活や睡眠不足は、ニキビの大きな要因となります。またコロナ以降はマスクを着用する機会が増え、肌への刺激や、乾燥も影響していると思われます。

2.西洋医学と漢方のアプローチの違い
皮膚科でのニキビの治療は、抗生物質や外用薬が中心となります。また婦人科での治療は低用量ピルなどホルモンを調整するものとなります。
いずれも対症療法的なもので、根本からの改善ではないため、やめるとまたニキビが出てしまうという事を繰り返すことが多いです。
漢方薬でのニキビの改善は、根本的な体質をみなおして、ニキビの出ない体質にしていきます。
東洋医学ではニキビ体質の方は解毒証体質といわれ、解毒機能がもともと不良の方が多いです。その体質を解毒できる体質に漢方薬で改善する事で、ニキビのできない体質にしていきます。
また生理前にニキビができやすい方は、ホルモンバランスが影響していることが多いため、ホルモンバランスを整える漢方薬で体質から改善していきます。
3.ニキビに効果が期待される漢方薬の種類
清上防風湯(せいじょうぼうふうとう)
炎症が強い赤ニキビ向け
桂枝茯苓丸加薏苡仁(けいしぶくりょうがんかよくいにん)
血の巡りが悪い「お血」タイプ、冷え・生理不順などがあり、ニキビ跡の改善などにも適している。
荊防敗毒散(けいぼうはいどくさん)
赤くはれて、化膿して痛みがある二キビや吹き出物が多い人に
荊芥連翹湯(けいがいれんぎょうとう)
「解毒証」体質の改善の処方の一つ。思春期ニキビや皮脂分泌が多い人向け

4.体質別で考えるニキビと漢方の関係
漢方薬には弁証論治という考え方があります。詳しく患者の症状や体質を聞くことで、「証」といわれるタイプを診断し、その「証」に適した治方である、処方が決まるという事です。
例えば、
「お血」証の方に適した漢方薬は「活血剤」
「湿熱」証の方には、「清熱化湿剤」の漢方薬となります。
同じニキビという疾患であってもタイプが違えば、処方も違ってきます。
それを、同病異治といいます。
そのため、ストレスで悪化する方、生理周期で悪化する方、常に炎症が強く膿がある方、などタイプが違えば、同じニキビであっても効果のある漢方薬は違ってきます。
5.なぜ「市販薬」ではなく「漢方薬局での相談」が有効なのか
前述のように漢方薬を効果的に服用するには、自分に適したものを服用することが大切です。そのためには、相談できる漢方薬局で、発症の時期や経緯、どんな時に悪化して、どんな時に好転するか、その他の体質などを話して、適した漢方薬を処方してもらうことが大切です。
食生活や生活習慣もニキビの改善の要因になるため、生活改善の指導も一緒に受けながら、根本より身体の体質改善を行いましょう。
また他の薬との併用も薬剤師に相談しながら漢方薬での改善をすすめましょう。
6.ニキビ改善のために意識したい生活習慣と食事
食生活の改善
◇避けたいもの
血糖値の急激な上昇は皮脂が増える原因になるため、白米や白パン、麺類のとりすぎには注意する。また甘いお菓子、糖質の多いジュースなどは避けましょう。
また揚げ物や、スナック菓子、乳製品はニキビを悪化させるといわれているため、極力控えるようにしましょう。
◇摂りたいもの
便秘解消のために、食物繊維の多い、野菜や海藻キノコなど、
肌修復のために、鶏むね肉や大豆製品、魚などを積極的にとるようにしましょう。
生活習慣の改善
◇睡眠不足は直接肌荒れにつながります。7時間以上の睡眠時間を確保するようにしましょう。
◇ストレスでホルモンバランスが崩れニキビの悪化につながります。
ウォーキングやストレッチ、湯船につかってリラックスするなど、ストレスケアの時間を作る。
7.ニキビ漢方の体験談
24歳女性
<<ご相談内容>>
半年前の夏ころから、おでこやフェイスラインにニキビができるようになった。そのころは仕事が忙しくなってきた時期で、睡眠不足など生活習慣も乱れていた。
生理前に悪化しやすい。生理が始まるといったん収まるが、排卵を過ぎたころから、同じようなところにまた出る。ニキビ跡の色素沈着も気になる。
皮膚科に受診し、抗生物質とビタミン剤、塗り薬が出たが、あまり改善は見られない。違う病院にいきピーリングをしたが、ニキビは同じように出てくる。ドラッグストアでニキビに効きそうな漢方薬を何種類か飲んだが、あまり効果は見られない。
きちんと漢方相談して、自分に合ったものを服用したいと相談に来られた。
<<漢方薬服用後>>
漢方薬服用開始から一か月経過で、ニキビの出方が、6割くらいに減ってきて、以前より赤みや凸凹が目立たなくなった。
服用開始から2か月で新しいニキビはほとんど出なくなった。
ニキビ跡が気になるという事から、活血剤を増やし、処方変更した。
服用開始から6か月経過で、新しいニキビは出なくなり、ニキビ跡や肌のぼこぼこした感じがなくなり、肌の色も少し白くなった。
17歳男性
<<ご相談内容>>
高校生になりニキビが急に増えてきた。顎から首にかけて、赤紫の膿や芯のある隆起したぼこぼこしたニキビがたくさん出る。なるべく清潔にしようと思うが、部活で汗をかき、そのままになってしまうことも多い。来年は受験生でその後は大学に進むため、実家にいるうちに治したいと、親御さんとご相談に来られた。
<<漢方薬服用後>>
清熱解毒、排膿のはたらきの漢方薬を服用いただいた。
漢方薬服用から一か月で、ぼこぼこのニキビの出方が、減ってきた。以前が10だとすると6くらいになり、まだ出てはいるが改善されてきた。
漢方薬服用から3か月でニキビが出ている面積が3割くらいになり、ニキビの大きさも、小さくなり、色もうすくなり、目立たなくなってきた。
服用開始から6か月経過で新しいニキビはほぼ出なくなった。
8.まとめ:ニキビは身体の中から整える時代へ
ニキビは皮膚表面にできるものですが、ニキビができる原因は身体の機能の異常や、血流障害、ストレスなどに起因している場合がほとんどです。特にいったん治っても繰り返しできるニキビはその可能性が高いです。
ニキビの原因は人によって様々です。例えば「お血」である血流障害が原因なのか、ストレスなどの「肝気鬱血」が原因なのか、ホルモンバランスの崩れが原因なのかによって、改善の漢方薬も違ってきます。そのためにはまずは自分の体質を知ることが大切です。
漢方薬専門の薬剤師に相談し、自分の体質を見極め、体質に合った漢方薬を服用しましょう。
漢方薬を服用することで、ニキビが改善しただけでなく
ホルモンのバランスが整い、生理不順も改善した・・・
自律神経のバランスが整い、イライラが治まった・・・
という事も良くあります。
なごみ堂では症状や体質、発症の経緯や経過、治療歴などを詳しく伺い、適した漢方薬をお選びします。
ニキビでお悩みの方は是非お気軽にご相談ください。
関連記事
![]() | ![]() |



















