27Oct
「痒くて眠れない」「薬を飲んでも繰り返す」「皮膚が赤く腫れてツラい」
そんな慢性的な蕁麻疹(じんましん)に悩まされている方は少なくありません。
病院で処方された薬を飲み続けているのに、少しやめただけでまた再発してしまう・・・。
そんな不安やストレスを感じている方も多いのではないでしょうか。
漢方薬は、痒みを抑えるだけでなく、蕁麻疹を引き起こす体質そのものを整えるアプローチが可能です。
実際に、「漢方を飲んでから症状が出なくなった」という方も多く、自然な形で症状を改善できます。
本記事では、蕁麻疹の原因やタイプ(中医学では証といいます)、そして漢方薬での体質改善のポイントを、事例とともに解説します。
1.蕁麻疹のかゆみを我慢し続けているあなたへ
繰り返す蕁麻疹でお悩みの方は多いのではないでしょうか
医療機関で薬を処方され、 一旦痒みは収まったが、 処方薬を飲み続けないと痒みが収まらないという方も多いです。
漢方薬は毎日服用することで蕁麻疹を発症しない身体へと導きます。
「痒くて眠れない」「 仕事に集中できない」「 かきすぎて皮膚が荒れてきた」「病院の薬をずっと飲むのが心配」とお悩みの方は漢方薬を試してみてはいかがでしょうか。

2.蕁麻疹とは?原因と一般的な治療法を知ろう
蕁麻疹は皮膚が赤く盛り上がり、みみずばれのようになり、痒みを伴います。
蕁麻疹の原因は身体のアレルギー反応によって、ヒスタミンが放出されることによります。そのヒスタミンは痒みを引き起こすとともに、血管を拡張させる働きがあり、血管の浸透性があがり、血液中の水分が漏れ出て、皮膚の浅い部分にたまり、水膨れのような膨疹になります。
症状は長くは続かず、数時間以内に収まることが多いですが慢性蕁麻疹の場合はこのような状態を何度も繰り返します。
蕁麻疹を引き起こす要因は
食べ物、薬剤、ストレスや疲労、 温度変化 、日光、圧迫 、ウイルス感染や風邪の後などが考えられますが 、慢性蕁麻疹の場合は、原因不明の場合も多くあります。
病院での治療は、抗ヒスタミンや、抗アレルギー薬、ステロイド剤(短期のみ)などの内服になりますが、慢性蕁麻疹の場合は、長期服用することへの抵抗がある方も多いです。
3.漢方からみた蕁麻疹のタイプと原因とは
中医学で蕁麻疹のタイプを分類すると、
風熱タイプ
発病は急に出て、膨疹は紅色、温めると悪化し、冷やすと改善する。
血熱タイプ
夜になると症状がひどくなる。皮膚に熱感がある。毛細血管の透過性亢進による発疹。
湿熱タイプ
熱と湿が組み合わさった病態で、慢性化した蕁麻疹のタイプ。
衛気虚タイプ
皮膚のバリア機能の低下により発症したタイプ。
などに分類されます。
またこれらのタイプに、血流障害である「お血」やストレスからの「肝気鬱血」などが組み合わさり、症状を慢性化させ、こじらせている場合が多いといえます。
4.蕁麻疹に使用される漢方薬
消風散(しょうふうさん)
赤く、かゆみが強い、湿疹が出やすい人向け「風熱タイプ」。
銀翹散(ぎんきょうさん)
消炎、清熱の効果が高く、熱感や赤みの強い症状に効果がある。
温清飲(うんせいいん)
のぼせ・肌の炎症が出やすい体質に「血熱」タイプ。
竜胆瀉肝湯(りゅうたんしゃかんとう)
「湿熱」タイプ。ストレスなどが原因で発症する方。
玉屏風散(ぎょくへいふうさん)
風邪をひきやすい、疲れやすい、汗をかきやすい、などがあり、皮膚のバリア機能低下の「衛気虚」タイプ。
※漢方は症状ではなく体質に合わせて処方されるため、自己判断せず専門家に相談をし服用開始してください。

5.蕁麻疹を改善した事例
54歳 女性
<<ご相談内容>>
3か月前より、蕁麻疹が出るようになってきた。
夜中から朝にかけて、腕や背中に地図のように赤く膨疹となり、痒みがひどい。
2か月前に病院に行き、処方薬を服用したが、出たり引っ込んだりで、すっきり治らない。
病院を変えて薬を処方してもらったが、痒みが治まるときもあれば、飲んでいても出る時もある。
病院の薬の服用が2か月以上になったので、できれば病院の薬をやめたいとご相談に来られた。
<<漢方薬服用後>>
漢方薬服用から1か月で病院の薬を飲まない状態でも蕁麻疹がほとんど出なくなった。時々出ても、すぐにおさまる。
漢方薬服用から2か月で、時々痒いと思うことはあっても、赤く膨れる蕁麻疹は全く出ない状態になった。
58歳 女性
<<ご相談内容>>
2年前から腕やお腹に、蕁麻疹が出るようになった。
3か月前から首にも出るようになり、病院で強い薬を出してもらった。
痒みが出る部位も広がっているし、薬を飲んでも痒みが治まらない時もあるので、漢方薬で症状の改善と、体質改善をしたいとご来店された。
<<漢方薬服用後>>
漢方薬服用から1か月で、痒みの強さが前よりも弱くなってきた。
漢方薬服用から2か月で、首には出なくなった。
漢方薬服用から半年で、蕁麻疹はほとんど出なくなった。
少し痒いと思うことはあっても、膨疹 になることはなく、痒みはすぐにおさまる。
6.生活習慣の見直し、自分に合う漢方を探す
蕁麻疹の改善には生活習慣の改善も重要です。
◇アルコールや、刺激物は身体を温めることで、症状の悪化につながるため、控えるようにしましょう。また甘いお菓子や、甘味料の多い飲料は、湿熱を助長する要因となるため、なるべく控えるようにしましょう。
◇睡眠不足になると、免疫バランスが崩れるため、良質な睡眠を十分にとるようにしましょう。
ストレスが要因となる、蕁麻疹もあるため、リラックスできる時間を生活に組み入れるようにしましょう。
◇入浴はぬるめのお湯に短時間入るようにしましょう。洗うときはこすらず、優しく流す程度に。
入浴後は保湿をしっかりしましょう。
◇痒いときは、かかないで、冷たいタオルなどで、冷やすようにしましょう。
蕁麻疹の原因は様々で、蕁麻疹のタイプも様々です。
漢方薬を効果的に服用するためには、自分に適した漢方薬を服用することが大切です。
専門の漢方薬局で、詳しく症状や体質、どんな時に発症し、どんな時に好転するか・・・
などを詳しく相談し、自分に適した漢方薬を服用するようにしましょう。

7.まとめ:身体の機能を正常化し、蕁麻疹が出ない体質へ
蕁麻疹と一言で言っても発症の要因やタイプは様々です。
また何度も繰り返す慢性蕁麻疹の場合は、自身の身体の機能低下や機能失調、免疫低下がおおもとの原因とも言えます。
これらの身体の機能を正常に回復させることが重要です。
今までの生活習慣や食習慣を見直し、漢方薬で自身の身体の機能を正常に取り戻すことが大切です。
漢方薬は自然由来の生薬でできており、長期の服用も安心です。
毎日自宅で服用することで、体質改善できます。
お悩みの方は是非一度ご相談ください。
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