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痔の種類・原因とは?いぼ痔・切れ痔・痔ろうの違いと漢方薬での体質改善を解説

痔はとても身近な症状でありながら、
「恥ずかしくて相談しにくい」
「市販薬を使っても繰り返してしまう」
「できれば手術は避けたい」
と、一人で悩み続けてしまう方が少なくありません。この記事では、痔の主な種類や原因、西洋医学での治療、漢方で考える体質との関係、さらに日常生活で気をつけたいポイントまで、初めての方にもわかりやすく解説します。

痔とは?種類と症状を正しく知る

はとても身近な疾患ですが、「恥ずかしい」「相談しにくい」と一人で悩んでいる方が多い疾患でもあります。痛み、腫れ、出血、痒み、違和感など生活の質を大きく下げてしまうこともあります。

痔の主な種類は

いぼ痔(内痔核・外痔核)
肛門周囲の静脈叢が膨らみこぶのようになることで起こります。

切れ痔(裂肛)
肛門の皮膚が、かたい便や、強いいきみで裂ける状態です。

痔ろう
肛門の内側には肛門腺という分泌腺があり、ここに細菌が入り込み感染すると、膿がたまり、膿が外へ通り道を作り、トンネル状の管ができた状態です。

 

症状が軽かったり、病院に行くのが恥ずかしいなどの理由で放置すると、慢性化し悪化することもありますので、なるべく早いうちからの改善が必要です。

痔の主な原因|なぜ繰り返すのか

痔は肛門の問題と思われがちですが、実は痔の多くは肛門の周りの血流の問題が大きく影響しています。
肛門周囲には静脈が網の目のように集まった、静脈叢という血管の集まりがあります。この静脈叢はクッションのような役割をしていて、肛門を閉じたり、緩めたりする働きを助けています。
ところが、この静脈の血流が滞ると、血管にこぶができ、いぼ痔が起こります。また切れ痔は、静脈叢の血流悪化や、かたい便、強いいきみなどにより、肛門を閉じる肛門括約筋が切れて、起こります。肛門腺の菌感染によるトンネル形成まである痔ろうも、血流の悪化や、肛門括約筋の緊張などが影響しています。
このように、痔は血流の悪化が大きく影響しているため、長時間の座り仕事や、冷えストレス体質的な血流障害などが悪化の要因になり、強いいきみや、腹圧により下垂傾向になることより、妊娠出産便秘も要因となります。

 

西洋医学での治療とよくある悩み

痔は多くの方が経験する身近な病気ですが、外用薬や、内服薬は、一時的に炎症はおさえる事や、痛みを和らげることはできても、やめるとまた症状が出る、根本的に治っている感じがしない、という理由で、漢方相談に来られる方も少なくありません。
また症状が進行すると手術を勧められる事もありますが、手術がこわい、痛みが心配、仕事を休めない、手術しても再発するのでは、などの不安もあり、できれば、手術をさけたい、体質から整えたい、再発を防ぎたいというお声を聞きます。

 

漢方で考える痔の原因|漢方薬で効果的に治すには

痔になりやすい体質は以下のようなタイプに分けられます。

●瘀血(血の滞り)タイプ
肛門周囲の静脈叢の血流障害で起こります。

●冷えによる血行不良タイプ

●便秘体質
排便の時強くいきむことにより、肛門括約筋が切れて炎症が起こります。

●気虚の中気下陥(ちゅうきげかん)
支持組織の緊張が低下し
内臓の下垂により、圧迫され血流が滞るタイプ。出産後に痔になる方などはこのタイプが多いです。

●炎症が長引く体質(解毒機能不良タイプ)
感染しやすく膿が溜まりやすいです。

 

痔に用いられる漢方薬の一例

乙字湯(おつじとう)

いぼ痔・便秘傾向のある方に効果的です。

桂枝茯苓丸加薏苡仁(けいしぶくりょうがんかよくいにん)

血流改善タイプに効果があります。

当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)

冷えや貧血傾向の女性に向いています。

芎帰膠艾湯(きゅうききょうがいとう)

痔出血の方向けです。

 

漢方薬は、体質に合わせたものを服用することが大切です。
服用される際は、漢方薬専門の薬剤師に相談の上服用してください。

漢方薬はどのくらいで効果が出るのか

漢方薬を服用した時の症状の改善までの期間は、様々ですが発症して日が浅い場合は、数日で効果が現れる場合もあります。症状が慢性化している場合は、漢方薬服用から2週間から3週間で効果があらわれる方が多いです。体質改善し、再発を防ぐためには、2か月~3か月程度を目安に服用されることをお勧めします。

 

なごみ堂での痔でお悩みのお客様の改善例

38歳女性

<<漢方薬服用前>>
35歳の時に第2子を出産してから、痔になった。最初は時々気になる程度だったが、一年経過したころには、脱肛気味になり、いぼ痔がいつもあるようになった。痔の市販薬を試してみたが、一時的によくなるが、やめるとまた症状がでる。最近は排便時に痛みが強く、切れて出血することもある。お風呂に入ったとき、触ってみると、脱肛しているので、中におさめてみるが、すぐにまた元に戻ってしまう。子供を抱っこすると、てきめん悪くなるのがわかるが、抱っこしないわけには行かず、我慢している。違和感がどんどん酷くなってきているので、漢方薬で治したいとご相談に来られた。

<<漢方薬服用後>>

漢方薬服用から2週間経過で、いつも出ていた脱肛が、あまり出ていないことに気づいた。
一か月経過で、ぷくっと膨らんでいたいぼ痔がなくなった。
漢方薬服用から2か月で、子供抱っこしても、脱肛やいぼが出ることはなくなって、切れて出血することもなくなった。
以前は下半身が冷えて、身体の倦怠感などもあったが、漢方薬を服用するようになって、冷えやだるさも改善され、身体が軽くなった。

 

痔を悪化させない生活習慣

◇食事は海藻などの水溶性食物繊維を積極的にとり、水分をまめにとり、便通を良くする
辛い物や強い香辛料などの刺激物を控える。

◇アルコールをとりすぎない
アルコールは血管を広げ炎症を助長します。

◇長時間座らない
長時間座ることで骨盤周囲の血流が悪くなります。スマートフォンを見ながら長時間トイレに座る習慣は、痔を悪化させる原因になります。

◇排便時に強くいきまない
強くいきむと静脈の鬱血で静脈が膨らみ、いぼ痔の原因になります。

◇便秘を改善
強くいきまないため、かたい便にならないためにも、便秘の改善が必要です。

◇身体を冷やさない
おしりの冷えや下半身の冷えは肛門周りの血流悪化につながります。

◇運動を生活に取り入れる
運動することで血流改善になります。特に下半身の血流改善にはウォーキングがお勧めです。

◇重い物を持たないようにする
仕事や運動などで腹圧がかかるという方は、注意が必要です。

◇ストレスをためない
ストレスは血流悪化や、腸のはたらきを悪くし便秘の要因となります。

 

まとめ|痔は漢方薬での体質改善で再発を防ぐ

痔はとても身近な症状ですが、便秘や血流障害、冷え、生活習慣などさまざまな要因が重なって起こります。痔がなかなか治らない、治っても何度も繰り返す、徐々に悪化している、という方は、体質が根本原因にある可能性があります。
なごみ堂では症状だけでなく、体質や生活習慣を丁寧にお聞きしながら、その方にあった漢方処方を提案します。
どうぞお気軽にご相談ください。

 

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