コロナ後から生理不順や体調不良に

この記事の監修者
片山智子
漢方薬なごみ堂 / 漢方薬剤師
片山 智子
東京・横浜・札幌などで漢方薬の経験を積んで参りました。 女性薬剤師として、女性ならではのデリケートなお悩みをご相談ください。お身体の状態をよく伺った上で、あなたに合った漢方薬をご提案させていただきます。 なかなか相談できない…などと一人で悩まずに、一度ぜひご来店ください。

お客様からのお悩みのメールは

「3年前に第一子を自然妊娠し、帝王切開で出産しました。

出産の1年後にコロナにかかってそのあとから、自律神経が乱れているのか、体調がすぐれません。

妊活をスタートしたのですが、生理が来なくなり、

不妊治療のクリニックに行って検査をしたら、多嚢胞性卵巣症候群と診断されました。

排卵誘発剤や、注射をして、5周期タイミングをとりましたが、妊娠しませんでした。

次は体外受精を勧められそうですが、できれば自然妊娠したいと思っているので、ご相談したいです。」

という内容でした。

お電話で詳しく体調などをお聞きすると

多嚢胞性卵巣症候群の為生理周期が長く、排卵がいつも遅れ気味、

オリモノが多く、身体が冷えやすい。

育児もあって、いつも疲れている。

多嚢胞性卵巣症候群の方は、中医学的にみると、お血と痰湿のタイプが多いです。

血の流れが悪く、滞っており、身体に水をためやすい体質の為、

オリモノが多かったり、むくみやすかったりします。

また育児疲れや、コロナの後遺症で、自律神経のバランスも崩れてしまい、

体調不良に陥ってしまわれているようでした。

漢方薬は、多嚢胞性卵巣症候群のタイプに多い、

お血、痰湿を改善する、活血剤、化痰剤、

自律神経を整えていく疏肝理気剤を服用いただきました。

すると疲れやだるさ、イライラや気分のおちこみもなくなり、

生理周期も整ってきて、漢方薬服用から、2か月半で

希望通り自然妊娠されました。

この方は、育児疲れや、コロナ後の体調不良が長引き

そのためにホルモンバランスも崩れて、多嚢胞性卵巣症候群となったと思われます。

漢方薬でホルモンや自律神経のバランスを整えて、

妊娠しやすい身体づくりをすることで、自然妊娠に至りました。

無事に元気な赤ちゃんをご出産されることをお祈り申し上げます。