不妊症相談での妊娠事例(34歳) 卵巣機能低下

この記事の監修者
片山智子
漢方薬なごみ堂 / 漢方薬剤師
片山 智子
東京・横浜・札幌などで漢方薬の経験を積んで参りました。 女性薬剤師として、女性ならではのデリケートなお悩みをご相談ください。お身体の状態をよく伺った上で、あなたに合った漢方薬をご提案させていただきます。 なかなか相談できない…などと一人で悩まずに、一度ぜひご来店ください。

<<ご相談内容>>

結婚して7年が経過。

1度妊娠したが、初期流産。

その後なかなか妊娠しないので婦人科を受診し、検査をしたところ、

卵巣機能低下、黄体機能低下と診断された。

人工授精を2回したが、妊娠には至らず。

月経周期は26日から28日で高温期が短い。

疲れやすく、常時イライラしている。生理痛や、月経血の塊はほとんどない。

友達や知り合いが、第一子、第2子と妊娠していくので焦りを感じる。

漢方薬で卵巣機能を高めたい、イライラをどうにかしたいという希望でご相談に来られた。

<<処方1>>

補腎剤、気血双補剤、理気剤を服用いただいた。

<<経過1>>

常時イライラしていたのが、落ち着いてきた。

疲れや倦怠感も前ほどではなくなった。

<<処方2>>

体調良好の為処方1と同処方。

<<経過2>>

先月と同様、精神的に落ち着いている。月経周期が28日で、安定してきた。

以前より夜もぐっすり寝れるので、疲れをあまり感じなくなった。

<<処方3>>

処方1と同処方。

<<経過3>>

漢方薬服用から3か月で妊娠されました。

<<考察>>

卵巣機能が低下し始める34歳という年齢という事と、

妊娠できないというストレスで、悪循環になっていたと思われます。

漢方薬の補腎剤で卵巣機能を高め、理気剤で精神的な安定をはかり、

気血双補剤で、身体の全体的な機能を高めたことで、妊娠されたと考えられます。