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認知症とは?物忘れとの違い・初期症状・漢方での向き合い方をわかりやすく解説

年齢を重ねるにつれて、物忘れが増えること自体は自然な変化のひとつと考えられます。ですが、その一方で、単なる加齢による物忘れではなく、認知症の初期症状が隠れている場合もあります。認知症では、記憶力の低下だけでなく、段取りができない、時間や場所が分からなくなる、判断力が低下するなど、日常生活に支障が出てくることがあります。

また、認知症はご本人だけでなく、ご家族にとっても大きな悩みになりやすいものです。まだ軽いように見える段階でも、早めに変化に気づき、適切に向き合うことが大切と考えられます。

この記事では、認知症と物忘れの違い、主な症状や種類、西洋医学での治療、漢方で考える原因やサポートの考え方について、初めての方にもわかりやすく解説します。

認知症とは?物忘れとの違いを正しく理解する

「最近物忘れが増えた気がする」「もしかして認知症なのでは・・・」といった不安を感じている方は、とても多くいらっしゃいます。
加齢とともに、物忘れが増えることは、自然なことですが、その中には注意が必要な場合もあります。
認知症では、以下のような変化がみられます。

◇新しいことを覚えられない
◇物事の段取りができない
◇時間や場所がわからなくなる
◇判断力の低下
などから、料理や買い物ができなくなる、お金の管理ができなくなる、約束や予定を守れなくなる、仕事でミスを繰り返し、仕事を継続することが難しくなるなど、日常の生活に支障が出てきます。

主な種類
アルツハイマー型・・・ゆっくりと進む記憶障害が中心。
レビー小体型・・・変動が大きく幻覚が特徴。
血管性・・・脳梗塞や脳出血などの後に起こることがあり、急に悪化する事がある。手足のしびれや麻痺を伴うことがある。

 

次のチェックリストで確認してみてください。

□何度も同じことを聞いたり、話たりすることが多い
□物の置き場所を頻繁に忘れる
□約束や予定を忘れることが多い
□日付や曜日がわからなくなる
□慣れた場所なのに迷うことがある
□料理の段取りが以前のようにできなくなった
□不安感やイライラすることが多くなり、怒りっぽくなった
□以前より外出や人付き合いがおっくうになった
□眠りが浅い、寝付けない
□身近な人や家族が「少し変わった」と感じる

いくつ該当しましたか?目安は以下になります。
0~2個 大きな心配はありません
3~5個 症状の軽い段階で、対処するのがお勧めです。
6個以上 早めの相談や対処をお勧めします。

 

 

認知症の主な症状とご家族の悩み

認知症は記憶障害だけでなく、判断力や理解力が低下するために、行動に、同じことを繰り返す、時間や場所がわからなくなる、また感情面でも、不安怒りっぽくなる不眠、進行すると、徘徊、妄想などの症状も出てきます。
また外出や火の不始末などへの不安から、いつも気を抜けない状況になることもあります。
認知症はご本人だけでなく、家族の負担や悩みも大きいのが特徴です。
「まだ軽いから大丈夫」「少し様子を見よう」そう思っている段階でも実はケアを始める大切なタイミングです。

 

西洋医学での治療と限界

現在の病院での認知症の治療は、薬物療法、認知トレーニングなどのリハビリが中心となります。進行を緩やかにすることや、症状の緩和が中心です。
そのため根本的に治す治療法は確立されていない、薬の効果には個人差があるといった現実があります。
また、薬によるふらつきや眠気などの副作用が問題になることもあります。
このような背景から、認知症になやむ人やご家族が「今の治療だけでは不安」という事から漢方薬を検討される方が増えています。

 

漢方で考える認知症の原因

腎虚(じんきょ)
「腎」は生命体の発生、成熟、老化に関与しており、脳に栄養やエネルギーを運ぶはたらきがあります。そのため、成人以降の腎虚のもっとも特徴的な症状の一つとして記憶力の低下があげられます。また腎虚になると、脳の興奮性の抑制が低下しやすくなり、イライラや、怒りっぽい、不眠、のぼせなどの症状も出やすくなります。

「瘀血(おけつ)」による血流低下
お血により、脳血流が悪くなり、記憶力低下、頭がぼんやりするといった症状が出やすくなります。

「気虚」「血虚」による脳の栄養不足
「気」は身体の生命エネルギーのようなものであり、気虚になると、身体の栄養物である「血」が身体をめぐることができなくなり、脳への栄養不足となり、認知症が進みやすくなります。また「気虚」や「血虚」から、身体を動かすことがおっくうになり、外界との接触が極端に減ることで、さらに認知を悪化させる要因となります。

「腎虚」+「お血」または「腎虚」+「気虚」などの複合タイプが大半を占めると考えられます。

 

認知症に用いられる漢方処方や中成薬の一例

抑肝散加陳皮半夏(よくかんさんかちんぴはんげ)

興奮しやすく怒りっぽいタイプ

亀鹿仙(きろくせん)

加齢による体力低下を伴うケース「腎虚」タイプ

釣藤散(ちょうとうさん)

高血圧や頭重感を伴うタイプ

帰脾湯(きひとう)

不眠や不安を伴うケース「気血両虚」タイプ

環元清血飲(かんげんせいけついん)

「瘀血(おけつ)」による血管型の認知症タイプ

 

漢方薬を服用される際は漢方薬専門の薬剤師に相談の上服用を開始してください。

漢方薬の役割とは

認知症に対する漢方薬の役割は、身体全体の状態を整えながら、生活の質を保つサポートをすることにあります。
加齢による、腎虚を改善し、血流をスムーズにし、気力や栄養分や潤い不足を改善し、身体の機能を高めることで、認知機能の低下を緩やかにしていきます。

 

なごみ堂でのお客様の実例

75歳

<<漢方薬服用前>>
以前より忘れっぽい感じはあったが、病気で入院手術した後から、症状がひどくなったと、お嬢さんからのご相談。手術は無事終わり、退院したが以前よりも、動きが緩慢で物忘れがひどい。何度も同じことを聞いてきたり、置いた場所を忘れて、探すことが多くなった。穏やかな性格だったが、怒りっぽくなった気がする。
退院して3か月経過。様子を見ていたが、だんだん悪化しているように思う。
家族での自営業のため仕事もしているが、疲れやすく、家で休むことのほうが多くなった。以前は一人で出かけていたが、心配なので家族がいつもついて出かけるようにしている。
夜眠れないことが多く、病院から導入剤が出ているが、服用すると次の日に頭がぼーっとするため、あまり飲まないようにしている。
病院からいろんな薬が出ているので、これ以上薬を飲むのは抵抗があるため、漢方薬で改善したいとの事。

<<漢方薬服用後>>
漢方薬服用から一か月経過で、元気が戻ってきた。仕事に出る日も増えてきた。まだ認知機能に関しては心配なところもあるが、ひどくなっている感じはしない。急激に悪化しなければ、生活に支障はないので、漢方薬を継続服用して、様子をみたいとの事。
漢方薬服用から3か月経過で、体調良好で、よく眠れるようになった。気力も戻ってきて、一人で外出するのも問題なくできるようになった。
認知機能は年相応に物忘れはあるが、一時期のような同じことを何度も聞いてくるという事はなくなった。

 

まとめ|認知症と向き合う中で漢方という支え

認知症はタイプによって特徴が異なりますが、共通して大切なことは、「早い段階で気づき、整えること」です。
「病院に行くのには抵抗があるが、気になる。」「家族の最近の変化が心配」
といった段階での対策が効果的です。
なごみ堂では体質や生活背景を丁寧にお伺いし、その方に合った、漢方薬や生活改善の提案をしています。
どうぞお気軽にご相談ください。

 

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